災害時に役に立つ知識や技術を区民に身につけてもらおうと、麻生区総合防災訓練が12月4日、王禅寺中央小・中学校で開催された。
今回の総合防災訓練は町会・自治会の自主防災組織(自主防)の強化がテーマ。当日は、自主防のメンバーや、麻生消防署、麻生警察署、陸上自衛隊など約700人が参加した。
冒頭、連携訓練として、新百合ヶ丘自治会と消防団による初期消火活動、真福寺町内会と消防特別救助隊による救助活動が行われた。消防局航空隊はヘリコプターから校舎屋上へ降り、航空救助活動を実演した。
「訓練」のブースでは、消防や警察、自衛隊、日本赤十字の職員らが指導しながら、来場者が消火や救出、救護を実際に体験。消火器を使った消火方法、重量物に挟まれた人をバールを使って救助、担架を使用した傷病者の搬出、応急手当の三角巾の使い方を学んだ。体育館などでは、「マンション防災」や「感染症対策」「都市ガスの防災・安全対策」の講座が行われた。
来場者の女性は「自主防に入っているが、ほかの自治体の自主防が積極的に活動していると知り刺激を受けた」と語った。区の担当者は「今回は参加型で、実際に手を動かしながら訓練の効果を実感してもらえたと思う」と話している。