相続や終活というと「ちょっと面倒だし、どうせまだ先のこと」と思ってしまうのでは?
そこで、これまで数多くの相続問題と現場で接してきた八王子の不動産会社「アクセル」の居蔵研志社長に目からウロコのアドバイスをいただきました。
「終活ノートを残すべき」
「やはり一番の方法は終活ノートの残すことです」と居蔵社長。
終活ノートは、どの種類でも構わない。多くの場合は、その項目を埋めるだけで相続への意思が残せるのだといいます。「それさえも面倒ならば、日記でも構いません」。どうしても遺言書などに比べて法的な効力は落ちるものの、その意思は尊重されるそうです。
そもそも、その段階で他人に見せる必要もないので気が楽に。あくまでその時点での意思なので「毎年書き直してもかまいません」。そして「何よりも大事なのは第三者から見て、意思を確認できるということです。子どもの側からも、親に終活ノートをプレゼントしてみるなど、働きかけてもいいかもしれませんね」
お金を残さない
「実のところ、お金があるから相続トラブルが発生するんです。なければ揉めない。だったら自分で使いってしまえばいい。残すのは葬式代だけで十分」。
リバースモーゲージやリースバックなど、自宅を担保にお金を用意することも可能です。その分、楽しんで生きることができるのです。もちろん、自宅を売って住みやすい場所に引っ越したり、施設に入ることもできるという提案も。
施設であれば、突然の身体的なトラブルにも対応できます。誰も住む予定のない自宅を残すことのメリットは少なく、相続の際のトラブルにしかなりえないそうです。
まとめると
トラブルの種になる「資産」を残すよりも、「残さない」という選択をした場合は
①お金に余裕ができて、旅行などの趣味にまわすことができる
②自宅のバリアフリーリフォームや、条件の良い場所への住み替えなどで、便利さを手に入れられる
- そう考えると、前向きな目標が生まれ、終活が楽しいものになりそうですね。