新たな働き方が横須賀でも人気急上昇中?―コワーキングスペースの広がり

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「働き方改革」という言葉がなかなか定着しなかった昨今。コロナ禍を機に、必要に迫られてテレワークを始める人が急増しています。ビジネスの場面のみならず、コンサートや買い物といったエンタメでもオンライン化が一気に進み、現役世代を中心にデジタルテクノロジーを活用したやり取りが浸透してきました。

そんな新しい働き方のニーズを汲んだ、コワーキングスペースが横須賀市内でも増え始めています。その中から今回は3カ所を紹介します。

産業交流プラザ内「Yokosuka Work Cube」

市外からの利用者も多いという「Yokosuka Work Cube」

 京急線汐入駅前にある「横須賀市産業交流プラザ」内に2021年3月に開設されたコワーキングスペース「Yokosuka Work Cube」

 開設以前は「情報図書コーナー」として開放されていた所を、コロナ禍によってニーズの増えたリモートワークスペースへとリニューアルした場所です。フリーWi-Fiが完備され、一定間隔にデスクとチェアが配置された「フリースペース」と、個室空間の「マイスペース」に分かれます。駅チカや1時間100円(「WEB会議室」は4月1日から1時間300円)という割安な利用料金設定ということもあり好評で、22年2月28日からスペースが拡充されました。

 新たに拡充されたスペースには市内に製造工場を持つ株式会社オカムラのワーキングチェアや、板金加工や溶接を得意とするANAテック株式会社製のテーブル等を使用。リモートワーク製品を気軽に体験できる場としても利用できるようになったそうです。

久里浜に個室型ワークブース

 京急久里浜駅の西口にできた「CocoDesk」。富士フイルムビジネスイノベーション(株)が提供する個室型ワークブースです。同社スタッフさんに詳しく説明していただきました。

駅前に突如現れた「CocoDesk」

2年間で約100台設置

 スタッフさんによると「CocoDesk」は2020年2月に提供開始され、現在は京急電鉄のほか、東京メトロ、京王電鉄など1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)と大阪府に100台が設置されていて、横須賀市内の駅ではここにしかないそうです。

スマホで予約・解錠

 利用するにはまず「CocoDesk」ホームページ(https://www.fujifilm.com/fb/solution/menu/cocodesk)から会員登録と決済方法を登録して、利用ブースと日時を予約。当日決めた時間にブースの前に立ち、スマホで解除キーを操作すると、入室できる仕組みになっています。料金は15分275円(税込)~、最大8時間利用可能。後に予約が入っていなければ延長もできます。

使い勝手の良い“秘密基地”感

 いよいよ中へ。机、椅子、電源・USBコンセント、無線LAN、WiFi、大型モニター、エアコン、衣紋掛けなどが完備されています。席についてスライド式の扉を閉めると、とても静か。1人で仕事をするにはちょうど良いサイズ感で、何だか“自分だけの秘密基地”が出来たようで居心地が良いです。

ブース内

USBコンセントなども完備

 もともとは営業マンなどが移動中の隙間時間を有効活用した効率的に働く場所として設置したそうですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で密にならずに仕事が出来るブースという別のニーズも生まれ、どんどん稼働率が上がっているそう。室内は自動換気や抗菌コーティングが施され、感染対策もバッチリ。

 在宅勤務が増える中で、自宅だと子どもがいたり、カフェやファミレスだと周りの目を気にしたりして、集中できずにいる人が、web会議やオンライン商談、キャリアアップのためのオンライン英会話といった習い事などに利用するケースが多いといいます。

 神奈川県内では駅前のみならず、トレッサ横浜やジョイナステラス二俣川といったショッピングモール内にも設置され、家族が買い物をしている間に、子どもを預けている間に、利用する人もいるそう。

 京急久里浜駅ではお住まいの方はもちろん、働く方などに親しまれていて、スケジュールの中に「Cocodesk」を使うことを想定して行動している人もいるようです。

 スタッフさんから話を聞いている間に、1人の男性が中に入っていったので、突撃インタビューを試みました。

利用者は、横須賀市吉井在住の大学3年生。聞けば、就職活動のオンライン面接でここを利用したとのこと。「自宅だと家族がいて話しづらかったので、初めてここに来ました。室内はきれいで利用しやすく、面接もうまくいきました」と声を弾ませながら去っていきました。

就活で利用した大学生

コーヒー片手にリモートワーク、カフェ内で仕事に集中

 隙間の時間を利用してカフェや喫茶店でノートパソコンを広げて、企画書や報告書、見積り書の作成などに取り組む人は少なくありません。ただ、長時間の利用は気を遣う、周囲の音が気になる、といった声も。情報漏洩の心配もつきまといます。Zoomなどによるウェブ会議はちょっとはばかられます。
 そうしたニーズに応えてくれる個室型のワークスペース(スマートワーキングブース)が、若松町のタリーズコーヒー横須賀中央店に開設されました。

遮音性に優れたBOXタイプ。周囲を気にせずWEB会議に参加できる

 福岡県大川市にある家具卸会社「関家具」が製造した静穏性と快適性を備えた専用ブースを店内に2基設置、立ち姿勢と座り姿勢を用意しています。Wi-Fiや電源も完備。空き状況の確認や予約、決済は専用のスマホアプリから。解錠もスマートロック(電子キー)を採用しています。
 2020年4月末まで、無料で使用可能となっています(1回の予約で最大30分まで/利用時にはワンドリンクを注文)。

住所

神奈川県横須賀市

公開日:2022-03-03

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