神奈川区はこのほど、高齢者や子育て支援といった地域福祉の指針として策定した「第4期神奈川区地域福祉保健計画」について、理念や取り組みなどを伝える冊子を作成した。区役所や地域ケアプラザなどで配布して周知を図り、関連する情報をまとめたウェブサイトも開設してPRを進めていく。
「第4期神奈川区地域福祉保健計画」
住み慣れた地域で健やかに安心して暮らせるまちづくりを目指して5か年で取り組むもので、第4期は2021年度から25年度が計画期間となる。計画には「かながわ支え愛プラン」と愛称を付け、区役所や区社会福祉協議会、地域ケアプラザなどが主体となり区全体で取り組む「区計画」と、21地区の連合町内会単位で地域課題などの解決を目指す「地区別計画」を進める。
冊子では事例紹介も
第4期の区計画は、「誰もがひとりぼっちにならない」「みんなのチカラを発揮できる」「地域のチカラがつながり合う」まちづくりを3本柱に据えた。
それぞれに基本目標を設定し、冊子では地域ケアプラザなどが取り組んでいる事例も紹介。コロナ禍でひとり親や働き盛りの世代などが直面している生活困窮などをサポートするためのリーフレット作りや、買い物に不便を強いられている高齢者が多く暮らす地域で始まった買い物支援プロジェクト、地域活動の第一歩となるボランティアデビューを後押しする講座を開く地域など、具体的な活動を知ってもらうことで計画の周知につなげる。
ウェブサイトを立ち上げ
区福祉保健課は策定に合わせてウェブサイトを立ち上げ、計画の概要や理念の共有だけでなく関連した活動に取り組む地域の個人や団体、施設などを順次紹介していく。浦島太郎伝説にちなんでカメをモチーフにしたロゴマークも作り、啓発グッズなどにも活用していく予定だ。
冊子は区役所3階の福祉保健課窓口や区社会福祉協議会、区内の地域ケアプラザなどで配布されている。WEBサイトはこちら。