ハンドメイドショップ「プカナラ イコール マーケット」(茅ヶ崎市東海岸北1の7の27)で3月26日、「デコボコマーケット」と題したイベントが初めて開催されました。
天然石のアクセサリーやマクラメ編みのタペストリーなどハンドメイド作家の作品のほか、茅ヶ崎市内の障害者福祉作業所で制作された布製品や陶芸作品など、ジャンルを超えた作品が展示・販売され、車いすのネイリスト有本奈緒美さんによるネイルケアも行われました。
企画したのは障害のある子どものいるお母さん
このイベントを企画した同店オーナーの内山ゆかりさんは、2人の男の子のお母さん。次男が2歳10カ月の時に自閉症だと分かりました。もともと保育士として働いていたこともあり「早くから周囲の子どもとの発達の違いが気になっていました。ショックはありましたが、その分受け入れるのは早かったと思う」と話します。
子どもの障害と向き合う日々の癒しとなったのが、アロマストーン(アロマオイルをつけて香りを楽しむ素焼きや石膏でできた置物)を作ること。週末になると各地のハンドメイドマーケットに出品し、自宅で教室も始めました。コロナ禍で教室は開けなくなりましたがそれを機に昨年、お店をオープン。店内では普段から、ハンドメイド作家の作品と市内の障害者福祉作業所で作られた雑貨類がいっしょに並べられ、販売されています。「誰にでも得意、不得意がありますよね。いろいろな個性の『デコボコ』を組み合わせることでキレイな四角が出来上がる。そんな場所になれば」と話します。
今の夢は次男が高校を卒業後に、一緒にお店に立つこと。「通りがかった人がふらっと寄って買い物をしたり、ハンドメイド品や農産物を置いていく。そんな風に長く地域に愛される場所にしていきたい」
次回の「デコボコマーケット」は4月23日(土)に開催予定です。