加齢とともに衰える「歯ぐき」。「どこに行っても満足いく入れ歯が作れない」と嘆く「入れ歯難民」の中には、口腔内の歯ぐきが弱ったことで「入れ歯作りが難しいお口」になっている人も。
保険診療内では難しい症例に対し「自由診療の精密入れ歯」という選択肢がある。開院以来24年6000件以上の入れ歯治療を手掛け、「あなたの『噛みたい』に入れ歯で応える」を診療理念とする、ひらの歯科医院の平野哲也院長に話を聞いた。
入れ歯作りがこれまで上手くいかなかったのは何故?
カウンセリングで不安解決し信頼構築からスタート
同院で入れ歯を作った高齢女性。複数の歯科医院で入れ歯を作ってきたが、どれも「痛い」「噛めない」と使えず、困っていた。その様子を見た家族も、本人が元気を無くしていく様に心を痛めていた中、紙面でひらの歯科を知り、訪れたという。
- 同院ではまず本人または家族とのカウンセリングから始める。対応するのは専門の知識を持った「入れ歯カウンセラー」だ。
口内の状況や、これまでの経緯を丁寧に聞きながら、「これまで上手くいかなかったのはなぜか、どうすればいいか、同院で何ができるか」をひとつひとつ説明。「大変でしたね、もう大丈夫ですよ」とほほ笑む入れ歯カウンセラーに、ほっとし、思わず涙ぐむ患者もいる。治療に対し前向きな気持ちになれるよう、疑問点を解消してくれる、同院独自のシステムは、患者の気持ちに寄り添う同院のスタイルならではだ。
これから先の人生へ、より良い選択肢を一緒に考える
今回の女性は、入れ歯を支える歯ぐきがほとんどない状態だった。「自分の歯を残したい」と願う人は多いが、一方で、口内の環境維持にとってベストの選択肢でないこともある。状態の悪い歯を残そうとした結果、嚙み合わせが歪み、上手く噛めなくなってしまっていたのだ。「使える素材や治療時間に制限のある保険診療では対応が難しい症例だった」と平野院長は振り返る。
- 平野院長の治療提案は、これから先の人生をより良く過ごすために、何ができるか、どうすればいいのかを基準にしている。治療を始めてからも丁寧に話を聞き、患者の不安感を取り除くのが「ひらの流」。
「見た目は自然?」「違和感のある場所はないか?」「実際口を動かした時に変な感覚はないか?」どんな小さな不安であっても、嫌な顔ひとつせず、苦言もなく、丁寧に確認してくれる点が、多くの患者の信頼を集めているのだ。完成後の細かな調整を重ね「患者さんとご家族の『ありがとう』の笑顔を見られた時は心から嬉しくなる」と平野院長。
患者さんを家族のように支える「入れ歯の駆け込み寺」
また同院では、新しい入れ歯によって、噛めるようになった姿を見た家族が、「自分も噛めるようになりたい」と治療を始めるケースも少なくない。「スタッフ全員が、『自信をもって自分の家族に提供したい』と思える治療を目指すのが同院のスタイルです」平野院長。「患者さんを家族のように支えたい」とほほ笑む。
口腔内の清潔が保たれ、しっかり食事ができることは、病時の早期回復にもつながりやすいという。
- 同院では電話にて無料で相談可能(予約制)。「どこに相談すれば分からず悩んでいる方、気軽にご連絡ください」と呼び掛けた。
【取材協力:ひらの歯科医院】
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