高貴な香り漂う、JR横須賀駅近くのヴェルニー公園にある「バラの花園」に行ってみた

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花の女王と言われる「バラ」。鮮やかな色と香り。気品をまとうこの花の見ごろは、年に数回あります。春だけ咲く「1季咲き」。1年に複数回、花を付ける「四季咲き」。剪定後に再び花を付ける「返り咲き」…と、種類や育て方によってさまざま。その中で、いちばんの見ごろは春~初夏。

そこで三浦半島随一のバラの公園、「ヴェルニー公園」で〝バラ散歩″をして来ました。

 

「ヴェルニー公園」

ヴェルニー公園は、JR横須賀線の「横須賀」駅からすぐ。フランス人技師ヴェルニーが建設に貢献した旧横須賀製鉄所(旧・横須賀海軍工廠/現・米海軍基地)と横須賀港が望める場所で、フランス庭園様式を取り入れた公園として2001年に整備されました。昨年、公園の一角に「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」がオープン。今後、飲食店も新設される予定で、より賑わいを見せそうです。

横須賀ゆかりのバラ

園内で育てられているバラは約160種・1,700本。公園のスタッフやボランティアが丁寧に剪定しています。フランスとの縁は、「ヴェルニー」という名前や庭園様式だけではありません。

文化の交流を通して平和を築くことを目的とする公益社団法人(ルネサンス・フランセーズ日本代表部)から2021年12月に、「シモーヌ・ヴェイユ」の苗が横須賀市に寄贈されました。フランスで最も愛されている女性の名前を冠したバラで、園内の小栗広場や洋風あずまや周辺に植え付けられています。

*シモーヌ・ヴェイユ:フランスで高等法官や国務大臣、女性として初の欧州議会議長を務めた人。世界に正義と平和を訴えてきた象徴的存在

2021年にはもう1種類、市民団体「コロボックルの会」から「ウィリアム・アダムス」が寄贈されています。横須賀ゆかりの偉人で、徳川家康の外交顧問を務めた英国人・三浦按針の英国名にちなんだ名前。没後400年記念事業として誕生した新種で、国内のバラ愛好家が交配して手掛けました。

按針をイメージし、少しピンクがかった深い紅色。同会は、按針にゆかりのある自治体(伊東市など)にも、友好の印としてこの苗を贈っています。

奥深いバラの世界

紀元前から栽培されていた記録のあるバラ。鑑賞だけでなく、アートのモチーフ、香料や薬用など、多様に活用されています。品種改良で新しい種類・品種が作り出されています。その数、年間数千種類。愛好家が交配して開発する例も少なくないようです。

ヴェルニー公園では、テーマごとに植栽エリアがあり、「神奈川にちなんだバラ」「日本人が作ったバラ」「オールドローズ、原種のバラ」「イングリッシュローズ」「香りを楽しむバラ」「青色のバラ」などバラの世界を存分に楽しめます。

「湘南ファンタジー」は元気なサーモンピンク色

花のイメージが名前に

新種には名前がつけられるのですが、とてもバラエティ。ヴェルニー公園には皇室にちなんだ「プリンセス」シリーズもずらり。

このほか、「ビクトル・ユーゴ」「クイーン・エリザベス」「クリスチャン・ディオール」「シャルル・ドゥ・ゴール」などの著名人の名称とマッチした花の色や佇まいに、「なるほど」と思ったり。「カマクラ」「キボウ」といった日本名の花もあります。

ちなみに、プリンスの名曲から名付けられた「ラブ・ミー・テンダー」は、神奈川県の農業技術センターで育種されたもの。その開発には、市内在住の技術者が関わっていたそうです。

明るいピンクの「ラブ・ミー・テンダー」

バラと歴史遺産、港のロケーションをスケッチする人も

バラとロケーションを楽しむお祭り!

春バラの見頃を迎えたヴェルニー公園では5月21日と22日に、「春のローズフェスタ」を開催。芝生広場を開放してフォトスポットを用意しているほか、「音楽祭」としてライブイベントも。キッチンカーも登場する予定で、海を見渡し、バラの香りに包まれながら、初夏のひとときを楽しめます。

洋風あずまやには「街なかピアノ」も設置されています。

住所

神奈川県横須賀市横須賀市汐入町1-1

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公開日:2022-05-19

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