再開発が進む川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺は、不動産業界でもひときわ注目を集めているエリア。
「それだけに注意すべき点は多いですね。地元に長く携わり、数多くのことを経験してきました」と話すのは、1973年の創業から小杉に根差してきた(株)山協商事の茅野鉱太郎さん。
不動産業界に勤め30年以上、宅地建物取引士と相続相談士の資格を持ち、小杉周辺の土地事情に詳しいベテランに、今回は「空き家問題」について話を聞きました。
「空き家は非常にもったいない」
土地の価格が上昇し続けている武蔵小杉駅周辺。それでも、中心地から少し離れた場所には、少なからず「空き家」はあります。空き家のまま放置している状況は、不動産業界から見れば、「経済的に非常にもったいない状態」というのが本音だそうです。
茅野さん自身も「これまで、親族内で遺産分割協議など相続をめぐるトラブルが深刻化し手続きが進まないケース、世帯主の思い入れが強い家で家族から売却の勧めがあっても頑なに拒み続けるケースなど、様々な場面に接してきました」といいます。100人いれば100通りの事情がある――と理解を示しつつも、それでもやはり空き家の有効活用を勧める理由の一つは、家族の新たな幸せを掴めることが多いからだそうです。
空き家になる前に、快適な居住環境を―
例えば、広い自宅で高齢者が独りで住んでいる場合、掃除や手入れが行き届かず、肉体的や精神的に負担になってしまうことも…。そんな時は早めに手を打ち、土地を分割し半分を売却、もう半分の場所に最新のバリアフリーを施した自宅を建て直すことにより、快適で暮らしやすい居住環境を手にすることも、賢い選択肢の一つ。「およそ30坪の土地があれば、分割することは十分可能。手持ち資金がなくても実現できる場合もあります」と茅野さんは話します。
久しぶりに実家を訪れた際、「家の中が散らかっていて片付けられていない」、「庭が草だらけでジャングルみたいになっている」などの状況にあったら、検討すべきタイミングなのかもしれません。
- そもそも、セキュリティの面でも環境の面でも、好ましくない「空き家」。山協商事では、家の解体や土地の分筆など、空き家問題や相続手続きなど、全てお任せ。建築中は、賃貸物件の手配が可能なのも、地元で50年の不動産ならでは。
「販売から売却まで」が信頼の証
先日も、登記簿上複数の所有者がいる土地で、一人が行方不明のため分筆できない状況の中、弁護士と協力し裁判所を通じて解決に結びつけたという茅野さん。
- 「地元密着の強みをいかし、相談に真摯に対応しています。おかげさまで、30年以上前に販売したお客様が売却の相談に戻ってきてくれることなども多く、うれしいですね。中原区以外の方でも、どんな相談でも承っていますのでお気軽に」
【山協商事の主な業務】
◇売買…山協商事が売主の販売物件
◇買取・無料査定…一般的な買取から複雑な権利関係まで幅広く買取
◇プロパティマネジメント…不動産の資産運用
◇戸建事業…仕入れからアフターサービスまで全て自社対応
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