1200以上の開花に合わせ
中希望が丘富士見会の老人会「青葉会」は5月29日(日)、初のゆり祭りを中希望ヶ丘第一公園=中希望が丘64の116=で開く。新型コロナの影響で各イベントが中止となる中、地域住民に楽しんでもらいたいと企画したもの。同会事務局の中村勉さんによると、当日は1200以上12種類のユリが見頃を迎えるという。
区内町内会・中希望が丘富士見会の地域住民が中心となっている青葉会(横山茂子代表・齊藤政子代表)。設立から50年以上経ち、40代から90代までの72人が所属している。中希望ヶ丘第一公園の清掃をはじめ、毎年春と秋に富士見会館で祭りを開いている。しかし、新型コロナの影響で行事は約2年間中止となっていた。
そんな中、同公園の公園愛護会の会長であり青葉会メンバーの杉山貢さんがゆり祭りを提案したという。元々同園には植栽から50年以上経つ桜の木が4本あったが、老木のためそのうちの1本を伐採した。伐採した桜の根の周辺を含めて同公園を整備する際に、祭りの企画を思いついたという。杉山さんは「毎年祭りを楽しみにしている子どもたちや、公園を掃除してくれている会員のために何か残してあげたかった」と語る。
地域の協力得て
昨夏に公園の整地から始め、土づくりを経て10月に球根を定植。月2回の公園清掃などで手入れをしてきた。また、地域住民に募金を呼びかけたところ、最大250個12種類の球根を植えることができたという。中村さんは「地域の協力があり、ここまで来ることができた。本当に感謝しています」と話す。
ユリを選んだ理由は見栄えの良さに加え、1つの球根から花が6〜7輪咲くことや5月末から6月にかけて見頃を迎えるからだという。さらに、他の花より手入れが手軽だという点もあり、「来年以降もユリを楽しんでもらいたい」と杉山さん。また、ボールドイーグルやゴールドツインなど花粉が出ないとされる品種を選んだこともポイントだという。「特にユリの花粉は服などに着くと落ちない。観賞してもらう際、そんな負担を減らしたかった」と話す。
祭りではヒャクニチソウやアサガオなどの苗やソフトドリンクを販売。また、ヨーヨー釣りや輪投げなどのゲームコーナも設けるという。杉山さんと中村さんは「ぜひユリの花を見ながら、地域交流なども楽しんでもらえたら」「久々のイベントであり、私たちの初の試みでもある。ぜひ足を運んでもらいたい」と呼びかけている。
- 午前10時〜午後0時30分
- 雨天の場合は富士見会館=中希望が丘56=で開催
- 問い合わせは中村さん【携帯電話】080・6738・2100