食品ロス3分の2に
創業60余年、「やまと豚」でお馴染みの株式会社フリーデン(森延孝代表取締役・平塚市南金目)は日本の養豚業のパイオニアとして食品ロス削減に取り組むべく、昨年10月から伊勢原工場製造のハム・ソーセージ製品の賞味期限を延長している。半年間で製品の廃棄が3分の2に減少するなど、結果は如実に表れているが、「限りなく『食品ロスゼロ』に近づけるように努力していきます」と同社担当者。取り組みは農林水産省のHPでも紹介されているほか、業界内でも注目を浴びている。
国産飼料でCO2削減
持続可能な経営は生産の場でも取り入れられている。飼料用米の生産量が頭打ち傾向にあることを背景に、フリーデンでは新たな国産飼料原料として注目されている「子実用トウモロコシ」の栽培を開始した。
国産の飼料を安定的に確保することで、海外飼料に頼ることなく、輸送エネルギーを削減できるほか、持続可能な農業の構築、環境保全効果やCO2排出削減効果などが期待できる。
戦後、いち早くアメリカを視察し、「企業養豚」に取り組んだフリーデン。「安心・安全・おいしさ」の追求とともに、食品業界のSDGsにおいても、先駆者として走り続けている。

栽培する子実用トウモロコシ
私たちの取り組むSDGs目標
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