相模原市立博物館(高根3の1の15)のエントランスで9月25日(日)まで、相模原市内の遺跡から出土した黒曜石製の石器について紹介する、考古ミニ展示「遠くからやってきた黒曜石―旧石器・縄文時代の石器から―」が開催されている。
考古担当の学芸員・長澤有史さんによると、「黒曜石」は一見ただの黒い石だが、丹念に情報を集めることで旧石器時代や縄文時代にどのように使われたのか、また、黒曜石の産地がどこなのかを推定できるという。特に産地の推定は、当時の人々の黒曜石を巡る移動や交換の様子などを考える上で重要だそうだ。長澤さんは「相模原では主に信州(諏訪湖周辺)、伊豆箱根、太平洋上の神津島周辺のものがよく利用されました。多様な黒曜石をこの機会にぜひご覧ください」と来館を呼び掛けている。
問い合わせは同館(午前9時30分〜午後5時)【電話】042・750・8030。