厚木市にゆかりのあるアーティストグループ「あつぎこみゅにてぃくらぶ」が、9月10日(土)と11日(日)の2日間、アミューあつぎ(厚木市中町)のアートギャラリー4で、作品展「あつこみvol.1」を開催する。同グループが作品展を行うのは初めて。
「あつぎこみゅにてぃくらぶ」は、市内に住むスケートボーダーの飯田幹彦さん(25)、主に音楽や映像の制作を手掛ける山田高広さん(27)、グラフィックデザインを得意とする三浦智哉さん(27)の3人を中心に発足した、若きアーティストグループ。それぞれに活動する中で接点があった3人がつながり、「何かしたい」という思いで動き、仲間に声をかけたことで、プロアマ問わず9人のアーティストが集まり、作品展「あつこみ」を初開催するに至った。
新たなコミュニティを創出
作品展では、厚木出身や在住の20代から40代のアーティストがそれぞれ、映像や写真、音楽、イラストなどさまざまな分野の個性豊かな作品を展示する予定。飯田さんの使用済みのスケートボードに三浦さんが絵を描いた作品など、共作も展示する。あわせて会場では、「厚木の良い所・悪い所」を聞くアンケートを実施し、掲示する。
山田さんは今回の作品展の目的を「作品を見てもらいたいのもあるけど、この展示をきっかけに、気の合う仲間が集まったらうれしいですね」とし、「硬いイメージのある公共施設で、良い意味でふざけたことができれば」と若者らしさを覗かせる。
3人によれば、市内でアーティスティックな活動をしていても、仲間を見つけることができず、都内などを活動の拠点にしている若者は多いという。今回の作品展が、そうした若者同士が地元でつながる契機になればという思いもある。
厚木を面白い町に
その上で、飯田さんは「作品展が『厚木って面白い町だな』と思ってもらえる機会にもなれば」とも話す。今回の作品展が新しいムーブメントとして成長、波及し、「厚木の一大イベントになったら」と期待する。
また、作品展では、自身のスケーティングを撮影し、編集した映像を展示することを挙げ、作品展が「スケートボードをはじめ、それぞれの活動に対する理解を深めてもらうきっかけになれば」とする。
作品展は、10日は午後1時から9時まで、11日は午後1時から7時までで、入場無料。