上宮田を拠点に事業展開する「Awesome Wheel Designs.合同会社」が8月25日、レトロで使い勝手の良い仕様にカスタマイズしたキャンピングカーのレンタルサービス「Van Cruise」を開始した。洒落た車で三浦半島を巡る非日常的な雰囲気を味わいながら、オリジナルの観光体験をしてもらいたい考えだ。
「好きなことで地元に貢献しよう」
㈱三浦観光バスの常務として働く根岸辰也さんと外資系家電メーカーでマーケティングを担当する菅岩誉広さんが共同代表を務める同社。2人は旭小時代からの幼馴染みで、「好きなことで地元に貢献しよう」と今年4月に会社を立ち上げた。
〝「移動」の新たな価値をデザインする。〟を掲げ、三浦半島初の「トゥクトゥク」レンタルサービスや地域の魅力を発信するキッチンカー「THE STAND」など、モビリティの可能性を追求。今回は「DISCOVER YOUR LOCAL」をコンセプトに、コロナ禍でアウトドアへの興味関心が加速する中、パーソナルな移動サービスを提案した。
全国展開も視野に
バンの車両をレンタルし、好きな場所を訪れ、備え付けの器具で地場食材を調理し、食事などを満喫できる。車内は木の温もりを感じる空間で、ソファやテーブルも完備。ルーフキャリアに登れば、旅先の絶景を眺められる。LINDA(ハイエース)とCHOBI(軽バン)の2種類を用意。三浦半島からサービスを開始し、今後は全国展開を視野に地域の魅力を発信していくという。
「キャンピングカー=旅行・キャンプのイメージを払拭し、もっと気軽に利用してほしい。例えば、海辺に停めてファーストフードを食べるだけでも特別な1日を飾れる」と根岸さん。菅岩さんは「オンライン会議など、空間の使い方は十人十色。今後も移動需要に応えていきたい」と語った。好奇心で未来を作る2人の挑戦は続く。