法政大学第二中・高等学校(木月大町)の茶華道部が10月22日から2日間、川崎区の川崎アゼリアで開催される「花展2022」に出展する。初の大舞台に向け、6人の内に秘めた情熱のエネルギーを作品で表現する。
岡本太郎の情熱を作品に込め
法政二中・高の茶華道部が今回手掛ける作品は、1畳ほどの広さに高さ1mの大作。中央に配置するホオズキの赤い実をマグマに見立て、コスモスや菊などの季節の花6種類を使って若いエネルギーと力強さを表現した。「情熱の爆発」と名付けた作品名は川崎市出身の芸術家、岡本太郎の「芸術は爆発だ」の名言にちなんで考えた。
6人全員が協力し一つの生け花を
文化祭はあったが、作品を一般公開するのは初めて。部活動では一人1作品を生けるが、今回は全員で協力して一つの生け花をつくる。9月にはパーツごとの担当を決めて本番さながらの練習を重ね、開催日前日に生ける。部長の横倉美音さん(17)は「生花を使った色使いや形、作品からあふれる情熱を感じてもらいたい」と意気込む。
法政二中・高の茶華道部は現在高校3年4人、中学3年2人の6人が活動。2016年に同校が男女共学化に伴って新設され、月に4回、月曜は裏千家流の茶道、水曜は小原流生け花を学んでいる。顧問の佐々木弘子さんは「生徒たちは伸びやかな感性を持っている。自信を持って挑戦してほしい」とエールを送る。
コロナの影響で3年ぶりの花展。政令指定都市50周年をテーマに市内で活動する文化関係団体や学校による流派を問わない生け花作品などが展示される。