歌いながら運動や脳トレを行う参加型の「音楽セラピーコンサート」が11月25日（金）、八王子市南大沢文化会館で開催される。主催は南大沢を拠点に音楽療法を取り入れた活動をする「みさぼーの会」など。企画したのは同会の講師で音楽療法士の森脇美佐さん（鑓水在住）、長谷川真弓さん（青梅市在住）、矢嶋瑞貴さん（東大和市在住）の３人。当日は、唱歌・童謡、歌謡曲、フォーク、オリジナルなどを演奏する。

　きっかけはコロナ禍だったという。同会の活動はコロナが始まった頃、３カ月間休止に。その間、森脇さんは作詞作曲した歌を励ましの気持ちを込めて会員へ送った。同会の活動が再開されたとき、休止中に会員が歌を覚えて披露してくれた。森脇さんは「音楽の力はすごいなと確信した」と振り返る。そんな中、会員から「人に会えない」という話を聞き、「交流の場をつくろう」とコンサートを企画。春ごろから準備を進めてきた。

　矢嶋さんは「自分たちが動かないと変わらない。音楽が衰退してしまうのではないかという危機感もあった」と決意を語る。長谷川さんは「音楽療法に興味を持つきっかけになれば。皆さんで思いっきり楽しみながら元気で健康になってもらいたい」と呼びかける。音楽療法とは音楽を聴き、歌うことで心身の健康回復、機能の維持改善などを目指す。

　午後１時30分開演。入場料１千円。問合せは同会の浅野さん【電話】０８０・６７８２・４８４３。