海老名市文化会館大ホールで11月19日（土）、海老名高校卒業生でピアニストとして活躍する古海（ふるみ）行子（やすこ）さん（24）のピアノ・リサイタルが開催される。３年間を過ごした思い出の地で自身初のリサイタルとあり、「楽しんでもらえるようしっかり準備します」と練習に励んでいる。

　音楽の素晴らしさや楽しさを伝えようと、古海さん自ら当日のプログラムを考案。モーツァルト作曲の「きらきら星変奏曲Ｋ・２６５」といった誰でも一度は聴いたことのある名曲を取り入れながら、クライマックスはお気に入りの曲でもあるラフマニノフ作曲の「ピアノ・ソナタ・第２番Ｏｐ・36〈１９３１年版〉など５曲を披露する。

　相模原市出身で小学１年の時にピアノを始めた。中学時代から昭和音楽大学附属ピアノアートアカデミーに通い、今なお師事する江口文子子教授に出会って音楽の奥深さを学んだ。海老名高在学時には、寸暇を惜しんで練習に取り組もうと海老名駅から自転車で通学。最終学年でショパン国際コンクールの一次予選に出場し、卒業後に海老名文化大賞を受賞した。２０１８年には高松国際コンクールで日本人初の優勝など目覚ましい活躍が続いている。古海さんはリサイタルで「観客の皆さんと同じ空間で音の振動による迫力や楽しさを共有できたら嬉しい」と話していた。

　リサイタルは午後２時開演（開場１時30分）。チケットは海老名市文化会館で販売中。全席指定Ｓ席２０００円、Ａ席１５００円。（問）【電話】０４６・２３２・３２３１。