突然ですが「パデル」を知っていますか。1970年代に誕生したテニスとスカッシュの要素を併せ持ったラケットスポーツのことで、日本では約30,000人、全世界で2,500万人以上が楽しみ、「次の五輪競技」と言われることもある人気急上昇中の競技です。
そんなパデルの神奈川県内で初となる専用施設「CHIGASAKI PADEL CLUB」が2022年3月、茅ヶ崎市香川にオープンしました。どんな場所なのか、競技の魅力と合わせてレポートします。
老若男女楽しめるニュースポーツ
パデルで使用するのは、長方形で20×10メートルというテニスコートよりも少し小さめのコート。その特徴は一目瞭然で、四方を強化ガラスと金網で覆われていること。
- ポイント 基本的なルールはテニスによく似ていますが、このガラスや金網の壁面にボールを当ててバウンドを活用できることで、テニス以上にダイナミックな展開と、戦略的な頭脳プレーが求められることが最大の魅力です。
一方でゲームは2人組(ダブルス)での対戦のみ、ラケットも軽量でフラットなので扱いやすいため、全くスポーツをやったことのない人、子どもから高齢者まで、レベルを問わず楽しむことができる「バリアフリー」な競技です。
コートは2面 「世界基準」の人工芝を使用
そんなパデルを楽しめる専用施設が「CHIGASAKI PADEL CLUB」です。訪れるとそこは南国リゾートのような雰囲気。施設内にはクラブハウスにコートが2面あり、使われている人工芝は2022年の世界大会にも使用されたものと同じイタリア製。
- ポイント 同クラブでコーチを務める日本代表選手、安藤輝明さんも「芝の弾みも素晴らしく、プレーするには最高の環境」と太鼓判を押します。
同クラブを運営するのは茅ヶ崎市内で不動産事業を営む稲岡グループの「(株)サニーパートナーズ」。
支配人の恵良満さんは「コロナ禍で家にこもりがちになるなか、子どもから高齢者まで、年齢やレベルを問わずプレーできる生涯スポーツとして楽しんでもらえたら」と話します。
レベルに合わせ多彩なスクールメニュー
現在、小学生から高齢者、またラケットスポーツ未経験の方からテニス経験者、本格的にパデルを競技として取り組みたい人まで、レベルに合わせた様々なクラスを用意しています。
「3世代」で楽しむスクール生も
中にはおじいちゃんとお孫さんで一緒に楽しむご家族も。
- ポイント 塘田稔さん(69)は孫の柚奈ちゃん(8)とともにパデルを楽しんでいます。「施設を作っている途中から何ができるのか気になっていました。パデルという競技がとても面白そうだったので」とオープンとともにスクールに通い出しました。稔さんは、いまでは個人レッスンを受けるほど「ハマって」しまったのだとか。「やってみると奥が深い。面白いです」と笑顔を見せます。
また1時間単位の「レンタルコート」も受付中。「レンタルシューズ」や「レンタルラケット」も用意されているので、まずは気軽にトライしてみては。