2023年1月15日(日)に小田原三の丸ホールで公演される「新作能『媽祖(まそ)』―劇場版―」に先駆け、外郎博物館(ういろう本店併設)で舞台に使用される能面「千里眼」の展示が行われている=写真。
新作能『媽祖』は、江之浦の海から着想を得た、航海の女神「媽祖」を題材とする作品。能楽師・片山九郎右衛門氏がクラウドファンディングを行い、今年4月に京都で初演した。「千里眼」は先を見通す意味を持ち、媽祖が従える登場人物で、初演に合わせて制作された面だ。
外郎家は650年前に大陸から渡海、室町時代から小田原市で薬局と和菓子屋を営む老舗。当主・外郎藤右衛門さんが、知人を通じ作品を知り千里眼の面に目が留まり「小田原との縁、先祖と未来につながる演目」と支援を決めたという。
展示は1月10日(火)まで。午前10時〜午後5時、入場無料(水曜・第3木曜・12月31日・元日休館)。店員に声掛けを。(問)【電話】0465・24・0560
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