茅ヶ崎市在住・Debbie Windholz(デビ ウィンドホルツ)さん(53)
カナダ出身で、ワーキングホリデーで19歳の時に来日。香港や台湾、中央アメリカなど海外で生活を経て、再来日。27歳の時に「サーフィンがやりたかった」と、茅ヶ崎へ。約20年前に英会話教室を開設し、現在は市内の自宅で英語を生徒に教えている。
日本が好きというより、茅ヶ崎が好き
大学までをカナダで過ごし、「日本には興味がなかったけど、何も知らないまま友達に誘われて」とワーキングホリデーで大阪へ。「英語を使わないからこそ来たかったし、異文化な国だと思った。挑戦でした」と当時を振り返ります。約1年過ごした後、香港や台湾、中央アメリカをそれぞれ1年ほど滞在して回り、「生活の面でも仕事の面でも日本が住みやすかった」と再来日しました。
都内で英会話の講師として働くいていた27歳の時。訪れた茅ヶ崎の海でサーフィンをする人々をみて「あれだ!と衝撃を受けました。都内から茅ヶ崎に通うよりも茅ヶ崎に住もうと思って、それから2カ月で茅ヶ崎へ引っ越してきました。毎日サーフィンも出来て、家賃も都内より安いのが魅力」と笑みを見せます。
「自転車が多い文化が好きだし、個人経営のお店が多いのが楽しい」とアジアコーヒーの店や海外の輸入品店に足を運んでいます。「日本が好きというより、茅ヶ崎が好き。茅ヶ崎がなかったら、別の国で暮らしていたかもしれない」と茅ヶ崎愛を語ってくれました。
茅ヶ崎の人のやさしさが魅力
結婚し、子どもが2歳の時に隣家で発生した火事で、家が燃えてしまったDebbieさん。
しかし、近所の顔なじみでない人が家に招いてくれたり、当時英語を教えていた公民館の受講者やご近所さん20人ほどが引っ越しを手伝ってくれたといいます。また、子どもが小学生のときも地域のママに助けてもらったこともあり、「本当にありがたかった。人がやさしい」と話しています。
足しげく通うお店は、ラチエン通りのカフェ。
オーナーの家族がカナダ人ということもあり、「私にとってのcenter point(中心となる店)。リラックスできる場所」と話します。
英語は習うものではなく、「使う」もの
およそ20年前に立ち上げた英会話教室「ADVENTURES IN ENGLISH」には現在、50人ほどの生徒が通っています。「英語は習うものではなく、『使う』もの」。
英会話だけでなく、アート教室「ART CRAFT CLASS」も設置。自然のもので作るアート作品だけでなく、クッキングや音楽に触れるプログラムも展開。ハロウィンイベントにも力を入れ、英語に触れながら物事を楽しむ授業を行っています。
「先生が教えるというより対等な立場で英語を伝えたい。パワーがいっぱい必要だけど、その分返ってくるし、子どもたちはリードしてくれることもある(笑) 子どもも大人も1人1人違うので、それぞれの興味に合わせて茅ヶ崎の人たちに英語を伝えていきたいです」。