「野川はあも」
南野川特別緑地保全地区管理運営協議会「野川はあも」は月2回、南野川ふれあいの森で活動する。「ナラ枯れ」の影響で1年半前から「立ち入り禁止エリア」が設けられ、活動範囲が3分の1となっていたが、12月中旬から危険性のある木の撤去作業がスタート。「再始動」する同会を取材した。
同会は2004年、生涯学習交流集会から誕生した野川の森の保全団体。6人でスタートし、現在は2歳から80歳までの32人が所属している。
森の活動範囲拡大へ
会員は月に2回、「落ち葉かき」や「下草刈り」などの「やま仕事」のほか、散策路の整備や案内板の作成などを実施。同時開催する花や虫の観察会も恒例となっており、誰もが気軽に訪れることができる森づくりに力を注いでいる。樹木医の伊藤菊代会長(60)は「四季を彩る樹木や野草の種類が多ければ、それだけ生き物が寄ってくる。そして森が豊かになる」と思いを話す。
2020年、森の中心部の木々が樹木の伝染病「ナラ枯れ」に感染したことで、倒木の危険性があるエリアが立ち入り禁止となった。活動範囲が以前の3分の1となっていたが、行政による伐採作業が2022年12月から始まり、2023年からは活動範囲が戻る予定だという。
イベント開催
同会は12月24日(土)に「てんとう虫活動掲示板ペンキ塗りイベント」、そして1月8日(日)に「鳥の巣箱設置イベント」を開催する。担当者は「シジュウカラ用の巣箱を4つ用意しました。高い木に梯子をかけて設置します。親子で体験できるので気軽にお越しください」と参加を呼びかけている。
問い合わせは伊藤代表【電話】044・856・5201、または同会ウェブサイト【URL】https://nogawahaamo.com/。