「かわさきカンキツオイルプロジェクト」
高津区内坂戸にある自宅兼作業場でオリジナルのアロマオイル作成を手掛けている大学1年生の高橋淳音さん。川崎市内産にこだわった「かわさきカンキツオイルプロジェクト」の商品の販売が、2月27日からスタートした。
大学に通う傍らで、「souveniraroma」(スーベニアアロマ)というアロマの独自ブランドを立ち上げ、その企画責任者を務める高橋さん。2022年からは地元にこだわった製品作りを目指す新機軸「かわさきカンキツオイルプロジェクト」に注力。柑橘類を主原料とした、部屋や衣類に使用できるアロマオイルの制作に取り組んできた。
地域にこだわり
製品づくりに際しては「地元」にこだわり、市内産の柑橘類などを使用し、ビン詰め作業も地域の福祉施設に委託。またアロマオイル作りには皮のみが必要となるため、市内果実店などの売り場に並べられない柑橘類の廃棄ロス削減にも貢献してきた。
さらに高津区内の子ども達と一緒「皮むきイベント」を企画するなど、地域と深い関わりをもって制作することを常に意識してきた。こうしたプロジェクトの取組みが評価され、SDGs達成に向けた市のモデル事業としても認定されている。
母校で授業も
そんなプロジェクト活動を知った母校の教頭先生から連絡があり、高橋さんは2月、坂戸小学校で「キャリア教育」というテーマで6年生向けに特別講師として授業を担当。自身のこれまでの経験を振り返りながら「やりたいことを誰かに伝える」ことの大切さなどを児童に伝えていた。
「応援してほしい」
現在は商品開発のプロジェクトを支援するサービス「Makuake」で、この市内産アロマオイルの取り扱いが決定し、ネット上などで購入できるようになっている(詳細は「Makuake 大学生アロマ男子」で検索可)。高橋さんは「『Makuake』のサイトでは、オイルの製作過程や背景が見られます。ぜひ色々な方に手に取ってもらえれば」と語っている。