<川崎市高津区・株式会社テクネ計測>水素エネルギー実用化に貢献!ハード、ソフト両面で重要な役割を担う

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<川崎市高津区・株式会社テクネ計測>水素エネルギー実用化に貢献!ハード、ソフト両面で重要な役割を担う
オーストラリアの実証プラント(写真=ENEOS(株)提供)

 高津区内二子に本社を構える「株式会社テクネ計測」(永谷寿邦代表取締役社長)が「水素」を船で輸送する、その実用化に向けた技術試験に計測機器と技術を提供。クリーンエネルギーとして世界的にも注目を集める水素の活用に、区内の企業が貢献している。

「輸送効率化」にひと役

 水素自動車の開発や水素ステーション整備などに欠かせぬ「水素」については、その用途に注目が集まりがちだが、実際には「どのように水素を作るか?」についても重要な課題だといわれている。一般的に、水を電気分解して水素と酸素をつくる際「大量に必要となる電力」と「二酸化炭素の排出」がネックとされており、オーストラリアなど海外の広い土地で太陽光や風力を利用した、クリーンな電気を用いた水素製造が盛んに行われている。

 しかし、海外で水素を製造しても、それを大型船などに載せて遠方まで輸送する方法については試行錯誤が続いており先頃、区内二子にある同社が抜擢された格好。ガソリンスタンドなどで知られる「ENEOS株式会社」がオーストラリアで手掛ける実証実験プロジェクトに参画し、液体化した水素を効率よく輸送するための「酸素濃度計」=写真矢印=を供給。さらに実験の妨げになる物質を排除する技術も提供するなどハード、ソフト両面で重要な役割を担っている。

環境重視の社是に符合

 同社は気体(ガス)の中に含まれる水分量を計測する「露点計」と呼ばれる機器や「酸素濃度計」などといった計測機器の製造や販売を手掛けており、主に製造業における現場での「環境にやさしいモノづくり」に取り組んでいる。今回のクリーンエネルギーを支える重責について永谷代表は「本プロジェクトが実証され水素が国内で潤沢になれば、CO2削減、カーボンニュートラル社会に大きな効果をもたらす。プロジェクトの成功に微力ながら貢献していければ」などと今後の抱負を語っている。

住所

神奈川県川崎市高津区二子6-14-10 テクネ計測

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公開日:2023-03-23

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