乳がんの検診、診療を行ってくれるクリニックが相模原市のJR相模原駅徒歩1分のところに開院したと聞き、訪れました。北里大学病院や相模原赤十字病院などで乳がんを専門としてきた小坂愉賢先生が院長を務める相模原ブレストクリニックです。
駅前ビルの3階にあるクリニックは外から見るよりも広さがあり、落ち着いた雰囲気の空間。
出迎えてくれた小坂先生は「長く病院に勤めるなか、乳がんの相談に乗ることができる機関が少ないことが気になっていたんです。そこで利便性の高い駅前に開院することにしました」と笑顔で説明してくれました。
こちらでは、乳がん検診のためのX線撮影「マンモグラフィ」や超音波(エコー)による診断が可能ということで、聞くところによると、街のクリニックでそれだけの設備を有しているところはなかなかないそう。
遺伝カウンセリング
- ところで、小坂先生のお名前は愉快の「愉」と賢いの「賢」で「よしまさ」さんと呼ぶそう。なんだか愉快な気持ちに・・・。小坂先生によると初対面の人にはほとんどの場合で、この名前について聞かれるそうで、自己紹介の場では「私の名前のように愉快にいきましょう!」と話すのが先生の鉄板なのだとか・・・。街なかの「身近な先生」はユニークな方です。
小坂先生に聞く
乳がんは遺伝しやすいでしょうか
「年間約9万人が乳がんと診断されるなか、そのなかのおよそ5~10%が遺伝の影響があると言われています。よく知られているのが遺伝性乳がん卵巣がんと呼ばれているもの。若年で発症しやすいことや両方の乳房に発症するなどの特徴があります」
親が乳がん経験者だった場合はどうすれば
「普段から、乳房の健康チェック(ブレスト・アウェアネス)を欠かさないことが大切です。若い方はX線を撮影する『マンモグラフィ』だけでは見つけにくいしこりもあるため、超音波検査も受けることで早期発見につながることがあります。定期的に検診を受けていただければと思います」
治療法は
「病気が発症する前に乳房や卵巣を切除する(リスク低減)手術を選ぶことが可能です。その他、個々により状況が異なりますので、検診時から、かかりつけ医を決め、ご自身に合った治療を受けられるようにしておくことをお勧めします」
※当クリニックでは相模原市乳がん検診を承っております