出会いの場になれば
宮前区役所向丘出張所で1月から進められていた工事がこのほど完了し、供用が開始されている。川崎市が進める「公共施設木質化リノベーション事業」として、木材は国産材だけでなく、区内産ケヤキ材も使用。来所のきっかけにしてもらおうと、4月には記念イベントも企画している。
1階ロビー中央には曲線状の「井戸端ベンチ」が設置され、カウンターも木質化。動かせる図書棚も作られた。内部だけでなく、正面玄関左右にはベンチとパーゴラを備えた「風まちテラス」、ミニコンサートを開催できる「縁側舞台」も造られた。
「まなびのパネル」
正面玄関壁面の「まなびのパネル」では、木の温もりを感じる暮らしと題し、イラストで森の働きや木材利用の大切さを学ぶことができる。使用した木材の説明等も記されており、リノベーションされた部分が何材を使用しているかが一目で分かる工夫もされている。

学びのパネル
所内壁面には、東泉寺(平1の7の28)のケヤキがどのような過程を経てベンチになるかをイラストで掲示。小松崎紀仁所長は「地域の人に使ってもらい、思いが積み重なってさらに素晴らしい出張所になる。出会いが生まれる場になってほしい」と思いを語った。
4月23日に記念イベントも
向丘地区連合自治会は、4月23日に木質化記念イベント「向丘つながるサンデー」を企画。「ご近所さんをつくろう!」と題し、ワークショップやパフォーマンス、マルシェなどが楽しめる。イベントが出張所に足を運ぶきっかけとなり、またそこでの出会いが交流を生みだすことを狙う。