横浜市港北区〈新田緑道〉ユリ約100本が2023年も開花 公園愛護会が尽力

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横浜市港北区〈新田緑道〉ユリ約100本が2023年も開花 公園愛護会が尽力
色とりどりの花を見守る浅倉会長(右)と下村さん(5月31日撮影)

 横浜市港北区の北新横浜駅近くにある新田緑道四季の道・健康の道にカサブランカや色彩豊かなユリ科の花々が100本以上咲き誇り、通行人や公園利用者の目を楽しませている。一昨年から球根を植え、咲いた花の手入れを行うのはボランティアで同緑道の整備を行う公園愛護会。「多くの人に楽しんでもらいたい」と手入れに力が入る一方で、せっかく咲いた花を持ち去る心無い人も現れ、同会では「持ち去らないで欲しい」と呼び掛けている。

 「新田(にった)緑道」は北新横浜から新吉田まで続く約1・8Km(面積2万1134平方メートル)の長い緑道公園。そのうちの北新横浜駅付近にある「四季の道」と「健康の道」の計400mのエリアを、近所の新羽南町内会のメンバーらからなる同愛護会(浅倉克彦会長・82)が管理している。

 駅までの通路としても使われる同緑道。ごみのポイ捨てが顕著で、毎月第1土曜日に十数人の会員が集まり、清掃活動を行うも「いたちごっこ」だったという。そこで、花を植え、環境を整えることにした。また、健康の道には鉄棒やぶら下がり健康器具などの遊具が備わっていた。しかし法改正により、遊具周辺に必要な安全領域を確保できず、2021年に撤去された。浅倉会長は「その代わりに花にしようと。花を愛でて癒されることや、花を見に外出することも『健康』につながるでしょ」と振り返る。

 パンジーやチューリップなどに加えて「華やかなユリがいい」と、カサブランカやユリ科の球根を植えることに。ウォーキング企画の散歩コースとして同緑道を利用していた新羽町自治会・環境推進委員の下村留吉さん(70)が整備に協力。全体清掃以外に、週2、3日、浅倉会長らと一緒に支柱を立てたり、肥料を蒔いたり、剪定をしたりして精力的に活動している。「昨年ようやく花が開き、今年も無事に咲いた。道行く人たちからの『ありがとう』『きれいだね』の言葉が嬉しいね」と下村さん。

住所

神奈川県横浜市港北区新羽町

公開日:2023-06-14

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