毎年春と秋に内閣府から発令される叙勲。今年4月29日付けの発表で地方自治功労を認められ、旭日単光章を受章した人が菅にいる。元菅町会会長で、菅馬場在住の川崎善太郎さん(89)だ。
旭日章は功績の内容に着目し顕著な功績を挙げた、国家や公共に対して功労のある人に授与される表彰。川崎さんは1991年度から2006年度まで8期16年、菅町会会長を務めた。「長きにわたって会長を務めさせてもらった。支えていただいた町会の皆さんを代表して受章したものと思っている」と川崎さんは思いを語る。
任期中に阪神・淡路大震災が発生。地域の学校や市営住宅の井戸づくりに取り組むなど、防火防災対策に尽力した。菅町会の創立60年記念事業も実施した。多摩区防火協会や多摩区町会連合会の会長も兼任。菅町会会長退任後は川崎市防火協会連合会会長も務めた。
生まれも育ちも菅地区。地元で呉服店を長く経営した。「良いまちづくりとは」と問いかけると川崎さんは「郷土愛が良い町会づくりの秘訣」と微笑んだ。