顔見知りの先にある「見守り活動」【その1 久地第二町会】

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高齢者見守り活動連絡会の会議

実は身近な町内会・自治会活動

 「Aさん(仮名)、以前訪問したとき、玄関で転んで足をひねったと聞きましたが…。その後の様子はどなたか知っていますか」。「息子さんと一緒に病院行ったって聞いたよ」「この前外で見かけたな。孫に会いにいくって言ってたよ」―。

 これは、久地第二町会で今月行われた「高齢者見守り活動連絡会」の会議の様子だ。同町会、久地いきいきクラブ(老人会)、わかたけ会(会食会)、民生委員児童委員と区役所、樹の丘地域包括支援センター、グループホームみんなの家・川崎久地の職員が参加し、独居の人など地域で見守りが必要な人の情報共有を実施。その後、活動メンバーで自宅の訪問を行っている。

「家がわからない」女性との出会い

 活動が始まったのは、2012年から。きっかけは、1人の認知症の女性だった。

 町会員らが地域で通学路の見守りを行っていると、道端に座り込む女性がいた。「おばあちゃん大丈夫?家まで送っていくよ」と声をかけたが、女性は自分の家までの道のりが分からない。町会員らで、地域に聞き込みをしたが、女性の自宅を知る人はいなかった。

 当時を知る久地いきいきクラブの斉藤正男会長は「対応ができなくて困ってしまった。こういう状況のとき、地域で互いの顔を知っておくことは大事だと感じた」と話す。これがきっかけとなり、地域包括支援センターに声をかけ、活動が始まった。

 活動を通じ、「対象となる方が、段々と元気に明るく対応してくれるようになったね」と、久地第二町会の栗田栄治会長は話す。始めは訪問に躊躇することもあるが、互いに顔見知りになれば、道端で近況を話し合う仲になる。斉藤会長は「つながりがあることで、安心するというのがあると思う。訪問をすると、感謝されるよ」と話す。

「挨拶が町会の意義」

 「Bさんのお宅のお嬢さんは〇〇市に住んでいるようだよ」「最近引っ越ししたみたい」―。会議出席者から出てくる豊富な情報は、日ごろの住民たちのネットワークから入ってくるものだ。

 「地域としてのつながりは強い方だと思う」と斉藤会長。同町会は55 0世帯。規模は大きくないが、老人クラブの会員数は区内でも5本の指に入る多さだ。町内の清掃から卓球、ラジオ体操まで、ほぼ毎日活動している。「最近みかけないね」、そんな気付きが地域の支え合いのきっかけになる。

 栗田会長は「町会員関係なく、どれだけ住民と顔見知りになれるか。挨拶ができることが大事。町会の意義は住民とのコミュニケーションがとれることにある」という。

 ここでは、日常生活の中で”実は身近な”町内会・自治会活動を紹介しています。加入などの問い合わせは事務局(高津区地域振興課)℡044・861・3144

川崎市町内会・自治会ページ

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044-861-3144

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公開日:2020-09-25

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