ひらつか市民活動センターに掲示されているふじみ野在住の角美代さん(74)の刺繍作品が見る人に驚きを与えている。横200cm、縦101cmの一見すると絵画に見える大作は全て刺繍で表現され、様々な人やキャラクター、七夕まつりの様子や、ふじみ野から見える富士山などの情景が鮮やかにつむがれている。金糸や銀糸など多彩な色の糸を使い1本ずつ縫い付け、躍動感を出すために必ず音符を入れるほどの細部へのこだわり。約半年をかけて1枚が完成する。
幼いころから手芸が好きだった角さんが、知人などにA3サイズの作品を贈ると喜んでもらえたのがきっかけで、約10年前から現在のサイズで作成を始めた。同センターには9月27日まで掲示。作品の感想を書き込むメモ用紙には、「あまりの素晴らしさに目を見張りました」などと書き込まれている。
角さんは「途中で人を増やしたり、何色のズボンにしようか考えながらやるのが楽しい。作品を通して皆さんと出会えたらうれしい」と話した。