伝統の翼で、未来へ羽ばたく 多摩の伝統芸能まつり㏌八王子
祭り太鼓の軽快な音頭に、篠笛の音色で祭囃子が聴こえてくると、❝血沸き肉躍る❞という日本人は、案外多いのではないでしょうか。そんな日本の風土を感じられるイベントが、都内で唯一、国の「日本遺産」として認定された八王子市で行われます。東京・多摩地域に古くから現代まで脈々と受け継がれている伝統文化や民族芸能が集結! 八王子の新名所「桑都(そうと)テラス」を会場に、賑やかに演舞を披露します。出演団体はあきる野市や町田市からも参加します。ご堪能あれ。
当日スケジュール
10:40 開場
11:10 オープニングセレモニー
11:30 演舞披露スタート
17:00 閉場
あきる野市【菅生歌舞伎】
昭和10年に菅生に伝えられた農村歌舞伎で、 現在も地元住民を中心に衣装やカツラなども 手作りで保存しています。上演は組立舞台や 古民家などで行われ、当時の原風景が再現 されています。 平成26年には、都の無形民俗文化財・民族芸能に指定されました。
当日タイムスケジュール 11:30~
町田市【町田市中相原囃子連】
終戦翌年に地元青年団が隣町に囃子の教えを 受けたことから始まり、現在では中相原三社 神社祭礼をはじめ、さまざまな行事に参加して います。子供から大人まで「楽しいお囃子」 をスローガンに、年間を通してお囃子の指導 にあたっています。 昭和38年に、町田市無形民俗文化財に指定され、 平成28年には、同市文化芸術功労を授章しました。
当日タイムスケジュール 12:30~
八王子市【八王子車人形】
江戸末期に考案され、一人の人形遣いがロクロ 車に腰掛けて、一体の人形を繰り演じるのが 特徴です。養蚕や織物で発展した八王子の農村部の娯楽として人気 を博し、機業家などが熱心に後援しました。 令和4年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
当日タイムスケジュール 13:30~
あきる野市【油平はやし保存会】
明治7年ごろに笛の名人が油平に来て囃子が 確立し、現在の囃子は昭和48年に結成された 4代目囃子会です。囃子の流派は“神田くずし”、 屋台囃子は三つの太鼓が組み合うのが特徴です。昭和49年には、あきる野市無形民俗文化財・郷土芸能に指定されています。
当日タイムスケジュール 14:30~
八王子市【八王子芸妓衆】
織物の街として繁栄した八王子には花街が置かれ、 全国から買い付けに訪れた商人を料亭でもてなし ました。芸妓衆は桑都の歴史を、唄や踊りを通じて 連綿と伝えています。
当日タイムスケジュール 15:30~
八王子市【八王子祭囃子連合会】
平成6年に八団体から発会し、今では八王子市 周辺の二十を超える祭囃子の団体で構成されて おり、それぞれ郷土の伝統である祭囃子の保存・ 継承に努めています。
当日タイムスケジュール 16:30~
会場は新スポット「桑都テラス」
- JR八王子駅北口から徒歩7分。中町の黒塀エリアの一角に、2022年11月26日に整備された商業施設です。芸妓衆の踊りの鑑賞など伝統芸能の興行等が可能な演芸場のほか、飲食・物販店、憩い広場が整備されました。
八王子の魅力を発信する飲食、物販店は、喫茶店や居酒屋、ドーナツ販売店、「八王子少年」ことリトルがプロデュースするアパレルショップなど8店舗が出店。官民で進める八王子市中心市街地活性化基本計画の主要事業の一つで、伝統文化の継承やにぎわい創出の拠点として期待されています。
桑都テラス 住所:八王子市中町11-8 TEL:042-686-0500
多摩地域は古くから街道や宿場、川、行商人の往来により文化の交流も盛んでした。特に八王子は織物のまちとして繁栄し、花街が置かれ、全国から商人が織物を買い付けに訪れ、桑都の商人たちは料亭で客人をもてなしました。芸妓衆は、桑都の歴史を唄や踊りを通じて連綿と伝えています。八王子まつりをはじめ市内の様々な行事でも芸妓衆の舞踊を見ることができます。
そんな多摩の伝統芸能を身近に感じられる機会です。