青葉台駅からバスで10分ほどに広がる里山の景色ー。田園風景が色濃く残る「寺家ふるさと村」でアート作品を巡る「17thArt&Craft 寺家回廊」が2023年11月10日~12日に行われました。
寺家町で長年、モノづくりをしてきた作家たちの工房やギャラリーを見て回り、アート作品と触れ合えるイベント。今年は、あいにくの雨模様での開催になりましたが、里山に溶け込んだインスタレーション作品(場所や空間全体を作品として体験できる芸術)やパフォーマンス、ワークショップも開催され、多くの来場者が訪れました。
2023年 寺家回廊のインスタレーション作品や工房
横浜美術大学の加藤良次教授によるインスタレーション作品。染色作家でもあり、古来の伝統色「茜」の復活にも携わる加藤教授が、その色味から着想を得た赤いバランスボールを田んぼに出現。「日常の風景を非日常にすることで、日常を再認識させる。バランスボールが無くなった時、今まで意識して見ていなかった田んぼの風景が再認識されるようになります」。 |
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食事処の青山亭に併設されるギャラリー・木瓜の里では、手軽で使いやすい美濃焼作品の展示と販売が行われました。 |
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岐阜県美濃焼の陶芸教室「陶芸舎」の会員による作陶展。指導者の野中春利さんは、青白磁で日本伝統工芸神奈川会の会長賞なども受賞しています。今年は約40会員の作品が、ギャラリーに並びました。 |
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齊藤のはらさんとMakiさんによるアートユニットKikiが、絵本・ブレーメンの音楽隊の世界をアートで表現しました。子育て真最中の2人が、初めて絵本の世界に挑戦。年老いた動物たちが人間に捨てられる物語と現在の日本における超高齢社会の現状を照らし合わせた作品です。 |
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木によるリトグラフの伝道師とされる版画家・澤岡泰子さんの企画展「ポーランド展の報告」が行われました。ポーランドの王宮博物館で開催された個展やウクライナ難民支援のオークションなどについて来場者と交流が行われました。 |
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乾漆技法を用いて制作を行う長内夏希さんが「風景」をテーマに寺家に溶け込むインスタレーション作品を展示しました。 |
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永く使えて、シンプルで飽きの来ない、木の素材を活かした心惹かれる家具の展示販売が注文家具・NAKAHARAの工房で行われました。「自分が良いと思った素材を使うことにこだわっています」と中原さん。 |
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ヨーロッパに憧れ、50年も制作活動を行っている彫刻家・中野滋さんによる木や陶で作った作品の展示やアクセサリーの販売が行われました。 |
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横浜美術大学の伊藤幸久教員による彫刻作品「バベル」。育てること・育つことに関心を持ち制作活動を行っている伊藤さん。男の子が見上げる先にはARによってカメラに写る、空まで伸びたゴムの木。名前の幸久と、「永遠の幸せ」という花言葉を持つゴムの木、自分も一緒に成長し、壁を乗り越えていくそんな思いが込められています。 |
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木工愛好家22人が集まり活動している寺家木工舎では、交通カードホルダーのワークショップが行われました。毎年人気のイベントに今年は300人が参加しました。 |
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寺家町にある土や草だけを使ったインスタレーション作品。地下2.7mまで穴を掘り進め、「昔の地層に入っていきながら、新しい地層を積み上げていく」、そんな思いが込められた作品です。 |
パフォーマンスやワークショップも開催
- ワークショップ「どうぶつのかおをつくろう」
アーティストの坂本紀恵さんが用意した様々なパーツを使ったワークショップが行われました。
- 舞踏「匂い、箱庭;そこここにあるものたち」
佐郷谷美波さんと知名采音さんの2人の舞踏家が村田優大さんの作品で踊りました。
- 特別講演会「いつ実現するのか 日本人飛行士の月面着陸」
JAXA研究総括・大同大学名誉学長である澤岡昭氏による特別講演会「いつ実現するのか 日本人飛行士の月面着陸」が行われました。
寺家回廊は毎年、地域の応援店のおかげで成り立っています
主催は寺家回廊事務局主催、青葉区役所・(公財)横浜市芸術文化振興財団後援、東急電鉄㈱協力。
- 寺家回廊 17th 応援店
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