よこすか芸術劇場で1月13日㈯に行われるろうそく蝋燭のう能「住吉詣」に、一般公募で選ばれた市内の児童6人が子方(子役)として出演する。かんぜりゅう観世流シテ方の能楽師・観世喜正氏がプロデュースする「よこすか能」の公演作品で、本番の大舞台に向けて演者らは真剣な表情で稽古に励んでいる。
「よこすか能」は、同劇場で1994年から続く、ダイナミックな演出と蝋燭の炎で浮かび上がる幻想的な舞台が見どころの人気公演。今回は源氏物語のみおつくし澪標の巻が題材となっている豪華絢爛な「住吉詣」を披露する。
出演するのは横須賀晴樹さん(明浜小4年)、トランアダム刹那さん(山崎小5年)と、昨秋小学校で行われた能楽ワークショップで興味を持ったという神明小6年の上原旺友さん、飯島絆那さん、伊池陽菜さん、小林凜さん。6人は光源氏一行に付き従う「わらわずい童随じん身」役で、冒頭約25分間に登場する。12月中旬に行われた稽古では、宴の場面で酒を注ぐ所作を練習。扇を使った慣れない
動きに苦戦しながらも、「自分の中で動作のイメージを持つことで、お客様にも伝わる。それが演技」と指導を受けて熱心に繰り返していた。
当日は野村萬斎さんが出演する狂言「六地蔵」も上演。掛け合いの妙、演者たちが舞台を駆け回るにぎやかさで〝笑い初め〟を彩る。時間は午後4時開演。チケットの詳細は、劇場電話予約センター☎046・823・9999
開演前の裏側に潜入
開場前の「よこすか能」の裏側を見学できる「ミニ・バックステージツアー」が行われる。普段は見ることのできない上演前の舞台や客席の様子など、伝統芸能の舞台裏に潜入する。
時間は午後2時30分から約40分間を予定。定員20人(小学生以上/申込み先着順)、参加無料。申込みは1組2人までで、先の電話予約センターで1月4日㈭から受け付ける。