小学生や中高生の夏休みのボランティア体験「はぁとdeボランティア」が2024年7月19日~8月24日に横浜市都筑区で行われました。今年はおよそ90のプログラムに約370人が参加し、ボランティア活動を実施しました。
はぁとdeボランティアとは?
はぁとdeボランティアは、都筑多文化・青少年交流プラザ(つづきMYプラザ)と都筑区青少年指導員連絡協議会が主催のイベントです。
都筑区内に在住・在学の小学生から中高生たちが地域において、さまざまなボランティア活動に参加し、異世代交流や多様な共同体験を通して、社会性・自主性を身に付けることなどを目的としています。
参加するボランティアは生徒自らが選択し、①オリエンテーション、②ボランティア体験、③振り返りの3つのSTEPで実施されます。内容は地域清掃や福祉など多岐にわたり、生徒らが自主的に企画した地域交流イベントも行われました。
オリエンテーション
7月19日から23日にかけて開催されたオリエンテーション。ここでは、ボランティアの心構えや活動の注意事項を学びます。
20日のオリエンテーションには、約50人が参加しました。参加するボランティアの内容などを紹介し合った後、活動の目的・意義などについて意見交換が行われました。参加者からは、「人を笑顔にする」や「自主的に参加したい」などの意見が出ていました。
ボランティア体験
横浜ビー・コルセアーズ
8月7日につづきMYプラザで行われた体験では、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」のスタッフとともに活動を行いました。
参加者たちは、10月から始まるホームゲームの会場入り口付近で、希望者に提供するフェイス(ボディ)シールを作成したほか、イベントやホームゲーム時に使用するバスケットボールのクリーニングとワックスがけを行いました。
ボランティア活動を受けて、横浜ビー・コルセアーズの担当者は「私たちの『子どもたちにビーコルをもっと知ってもらいたい』という目的と、はぁとdeボランティアの活動目的の両方を達成できたと思います。バスケ好きな参加者も多く、皆楽しそうな表情を浮かべていました」と感想を述べました。
シェアリーカフェ
7月31日と8月21日には、横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅そばのシェアリーカフェで、シニア対象の「スローカフェ」のボランティア体験が行われました。生徒たちは、スマホの使い方のフォローやクイズ大会への参加などを通して、高齢者と交流を行いました。
ボランティアを終えて「祖父母とも離れて暮らしているため、高齢の方と話す機会が少なく、応募してみました。皆さんから元気を貰えました」と話す生徒もおり、お互いに良い刺激になったようです。
振り返りと修了証授与
ボランティア体験のプログラムを終えた児童・生徒たちは、都筑区役所で活動の振り返りを行い、修了証を授与されました。
まずは5~7人のグループに分かれて、自身が体験したボランティアの内容と感想を語り合い、グループ内でまとめた内容を俳句で報告。その後、佐々田賢一区長やつづきMYプラザの林田育美館長、都筑区青少年指導員連絡協議会の志田政明会長から修了証が手渡されました。
林田館長は「自分たちが行ったボランティアがつながって社会や世界に貢献できることがある。これからもできることをできる範囲で、積極的に取り組んでください」と児童・生徒たちにエールを送っていました。
参加者たちからは「普段はできないような経験ができ、新鮮で楽しかった」や「あたりまえに思っていたことも、色々な人の支えがあって成り立っていることなんだと気づいた」と学びの声が多く聞かれ、夏休みの良い思い出作りにもなったようでした。