綾瀬市早川に今年生まれた「コキアの里」で約150株が見頃を迎えようとしている。福祉関連の一般社団法人「インクルD」の代表・石橋正道さん(56)=人物風土記で紹介=が育て、住民や企業が手を差し伸べた。「新たな綾瀬の名所になれば」と話している。
コキア畑は元々草地で、春に所有者の親族が草刈りを行っていた。それを見た石橋さんが「よかったらやらせてほしい」と提案、快諾し土地を貸してくれたという。
コスモスやヒマワリ畑も考えながら、自身の運営するデイサービス内で以前にコキアを育て、ほうきに加工したことを思い出した。まずは花壇で発芽させ、150株を畑に移植。畑を近隣農家の2人が耕し、近くの(株)県央資源センターが土留めを設置してくれた。「コキアの里」の看板も近くに住む寺田信男さんが流木で手作りした。
コキアは赤みを増し、見ごろ間近。「どの株も形が多様で面白い。住民の方が喜べば最高。今後は種をとって配りたい。綾瀬がコキアの街になれば」と石橋さん。来年も育てる予定で市内の高校にコラボをもちかけているという。場所は早川3091の2、早川地域住民交流館の隣。駐車場がないため徒歩で来場を。