平塚市漁業協同組合がオススメする「シイラ」ってどんな魚?実はハワイ料理でおなじみの高級魚「マヒマヒ」のことなんです
平塚の「シイラ」をご紹介
平塚のシイラは、イワシ類やイカなどの生き物を餌として追いかけ、平塚の沿岸に夏場を中心にやってきます。シイラは2メートル以上にもなる回遊魚で、その身はピンク色の赤身で淡白な魚です。定置網や一本釣で漁獲されます。
実は、シイラはハワイ料理でおなじみ「マヒマヒ」という名前の魚のことなんです。ハワイ語で「MAHI MAHI(強い、強い)」という意味を持ち、ハワイの名物料理としてバターソテーやムニエル、フライなどで食べられている高級魚です。
【目次】
①平塚でシイラが漁獲できるのはどうして?
②平塚のシイラプロジェクトとは
③「フシッチェさん」が伝授!誰でも簡単!シイラレシピ
⑤毎月第4土曜日開催!地どれ魚直売会
①平塚でシイラが漁獲できるのはどうして?

シイラを一本釣りする漁師
平塚の定置網には夏場を主体にシイラが多く入り、年間8トン前後漁獲されます。
平塚市漁協では、定置網で朝どれのシイラを始めとした地魚をおいしく味わって頂くために、殺菌冷海水と氷でキッチリ鮮度管理して、地元JA直売所で直売し、漁協直営店を始めとした地元料理店にも出荷、また、一年中おいしく味わってもらうため、燻製製品、須賀湊の燻し魚やみりん干し等の漁協ブランドの製品化にも取り組んでいます。
②平塚のシイラプロジェクトとは
「平塚のシイラプロジェクト」は、平塚のシイラをより多くの人に知ってもらい、食べてもらうために平塚市漁協が事業者と連携した取り組みを行うプロジェクトです。平塚市漁協の伏黒哲司さんは「平塚ではあまり市場に出回っていなかったシイラですが、漁師さんに勧められて食べたときに『おいしい』と思ったので、平塚の『もったいない』を『おいしい』にできればと考えました」と話す。

シイラの魅力をアピールする伏黒さん
シイラプロジェクトは2013年6月に6次産業化総合化事業計画として農林水産省から認定を受け、湘南いぶしがんさんの燻製工房にてシイラ燻製が誕生しました。16年8月には平塚市漁協からプライドフィッシュとして選定され、18年2月には地元精肉店・鳥仲商店でシイラを使ったお惣菜の開発と販売がスタートしました。同年4月には湘南ひらつか特産品に選定。同月、平塚市産業間連携ネットワーク会員プロジェクトチームをつくり、平塚のシイラプロジェクトがスタートしました。「シイラの身は癖がないので食べやすい。いろいろな料理に使え、子どもも食べられる」と伏黒さん。
- プライドフィッシュとして認定を受けたシイラ
- 平塚のシイラは「湘南ひらつか特産品」にも選定されています
同プロジェクトでは、近隣の港小学校で「シイラ応援団・僕らのシイラアカデミア」と題し、シイラ給食の提供やシイラカルタの作成などに取り組みました。そのほか平塚農商高校の生徒が、鳥仲商店と共同開発したシイラを使ったホットドックを文化祭で販売するなど、若い世代が平塚の特産品を広めようとする取り組みも展開されました。

学校給食でシイラが提供されたことも(左)平塚農商高校の生徒が開発したシイラカレー春巻き(右)
③「フシッチェさん」が伝授!誰でも簡単!シイラレシピ
第3期クックパッドPR大使も務めた「フシッチェさん」が、誰でも簡単に調理できるシイラレシピを伝授してくれました。
シイラの竜田揚げ 2人分
<材料>
〇シイラ 1切れ(200ℊ~)
☆生姜(チューブ) 2㎝くらい
☆にんにく(チューブ) 2㎝くらい
☆醤油 大2
☆酒 大1
〇油 大3~
〇片栗粉 大2
<作り方>
①シイラを食べやすい大きさにカットする。(皮が気になる方は皮をはぐ) | ![]() |
②ビニル袋に☆の材料をすべて入れ、カットしたシイラを入れて軽くもみ、30分~半日冷蔵庫へ。 | ![]() |
③焼く前に②の袋に片栗粉を加え、全体に混ざるようによく振る。フライパンに油を入れ中火で揚げ焼きする。 | ![]() |
④裏返して反対面も焼いたら出来上がり! | ![]() |
⑤完成! | ![]() |
マヒマヒ燻製♡和風ペペロンチーノ 2人分
<材料>
シイラ燻製 1袋
オリーブオイル 適量
にんにく 1カケ(チューブ4cm)
鷹の爪 1本
小ネギ 2本
みょうが 1コ
大葉 2枚
ゆで汁 大1〜
①お湯を沸かし塩ひとつまみを入れ、パスタを指定時間より少し早めに茹でる。(固茹で程度)
②フライパンにオイルを入れ、すりおろしニンニクとみじん切りした鷹の爪、手で軽くほぐした燻製も加える。
③みじん切りにした小ネギと茹で汁を加え、軽く混ぜたら火を止めしばらく置いてソースに燻製の味を染み込ませる。
④固茹でしたパスタ、細切りしたミョウガと大葉をフライパンに入れ、軽く混ぜ合わせる。
⑤お皿に盛り、最後にオリーブオイルを回しかけて出来上がり♡
④毎月土曜日開催!地どれ魚直売会
毎月土曜日にひらつかタマ三郎漁港(平塚港荷さばき施設)で開催されている人気イベント「地どれ魚直売会」。直売会では、地元漁師がその日に水揚げした鮮度バツグンのアジやサバなどがずらりと並びます。過去には300人以上が来場したこともあるという大人気の直売会です。

平塚の漁業PRキャラクターひらつかタマ三郎
直売会では、午前9時から整理券を配布します。活魚・鮮魚・シラスは10時から、地場産のお魚加工品は準備が整い次第販売開始。シケや不漁で中止になる場合があるのでご注意を。開催の有無を確認し、クーラーボックスを持参してお越しください。
伏黒さんは「シイラの魅力をみなさんに知ってもらえれば。まずは一度食べてみてください」と呼び掛けています。

地どれ魚直売会の様子