食品ロス削減を目的にシーサイドライン金沢八景駅改札内に設置されている「SDGsロッカー」で、パン屋のパンドイル=金沢区野島町=の販売が6月1日から始まった。
このロッカー型自動販売機は、消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンを通常より安い価格で購入できる。同所では2月の設置以降、「海辺のパン屋ブレーメン」=同柴町=が全15扉のうち6扉で販売。夕方にパンが搬入されるとともに完売する日も多く、利用客から好評のため、ブレーメンが9扉、パンドイルが6扉で販売を行う。パンドイル(600円、1000円)は水・金・土・日、ブレーメン(400円〜1000円)は月・火・水・金・土・日の夕方に、各店で廃棄されそうなパンがある日に搬入が行われる。
2008年に創業したパンドイルの長谷川満智子さんは「雨や暑さなど天候によりお客さんの波があり、これから過酷な時期。パンを廃棄するのは悲しいことなので、いざとなればここに持ってくればいいというセーフティーネットがあるだけで心持ちが変わる」とし、「このロッカーに期待している」と語った。
SDGsロッカーの取り組みは(株)アルファロッカーシステム=同区福浦=、横浜市、設置場所の事業者などが共同で実施。5月末現在、市内で8台が設置されている。