相模原市中央区千代田に暮らし、水彩画などの作品を数多く残した奥野福夫さんのメモリアル展が現在、社会福祉法人悠朋会「千代田7丁目センター」(千代田7の12の13/相生三丁目バス停徒歩1分)で開催されている。日本の花や植物を柔らかく繊細なタッチで丁寧に描いた掛け軸が並び、誰もが過去に思いを馳せながらゆったりとした時間を味わうことができる。6月30日(月)まで。入場無料。
奥野さんは岡山県に生まれ、1971年に千代田7丁目に移り住んだ。銀行員時代から書を嗜み、家族や友人知人に手紙を贈ることが好きだったという。本格的に水彩画を描き始めたのは60代の頃。絵画だけでなく筆名「奥野権八郎」として私説も出版するなど、2013年に亡くなるまでに多くの作品を残した。
「優しさと芯の強さ」
作品展の主催は奥野さんの妻、翠さん。奥野さんが生前に同法人の前理事長、小林功さんと親交があったことから開催が叶った。翠さんは「優しさや芯の強さが出ている絵だと思う。ゆったり見てもらえたら嬉しい」と話している。
土日休。午前9時〜午後5時。(問)ヘルパーステーション千代田【電話】042・704・0261