八王子市は6月23日、物価高騰対策として子育て世帯への臨時給付金支給を発表した。
給付対象は、今年4月1日時点で八王子市内に住民票がある、2006年4月2日以降に出生した児童。現金や金券などではなく、電子地域通貨「桑都ペイ」で5000ポイント(5000円相当)が支給される。
市子どものしあわせ課によると、この「子育て世帯物価高騰支援臨時給付金」の対象者は市内に約8万人おり、約4億円の経済効果が見込まれる。財源は国の地方創生臨時交付金を活用。
ポイントを受け取るには、同課が7月から発送している桑都ペイの二次元コードが記載された通知書が必要。桑都ペイのアプリをダウンロードした上でこのコードを読み取ると5000円分のポイントが付与される。印刷に時間のかかる金券ではなく電子地域通貨を採用した点について、同課の担当者は「迅速さを重視し、子育て世帯に漏れなく給付するため」と説明している。
1300店で利用可能
このポイントを利用できるのは、約1300店の登録店。桑都ペイが使える市内スーパーマーケットの担当者は「物価高なので、給付をきっかけに足を運んでもらえると店にとってもありがたい」と歓迎する。一方でプラスアルファの贅沢品よりは、「米や肉、魚などの生活必需品が売れるに留まるのではないか」と現実的な予想をしている。
「”子のための利用”期待する」
同じく市内自転車販売店の担当者は「八王子は坂が多く、親が子を乗せる電動アシスト自転車がよく売れる。単価も高いので、今回の給付が電動アシスト自転車などの購入の後押しになってくれれば。せっかくの給付なので、子ども関連の事柄に使われることを期待する」と話している。
利用期限は2026年1月31日(土)まで。給付金に関する問い合わせは同課【電話】042・620・7391。桑都ペイについての問い合わせは市総合経営部計画調整担当課【電話】042・620・7259。