コロナ禍を乗り越え
泉区在住の入内嶋(いりうちじま)周一さんが代表を務めるアマチュア劇団「年輪」が今年、設立50周年を迎える。それを記念し、8月3日(日)には戸塚公会堂で「ShareHouse’50」を上演。シェアハウスを舞台に未来から来たアンドロイド「ミライ」と夢を追う若者たちとの交流を描く。
同劇団を50年間率いてきた入内嶋さんは「ここまで続いたのは周りの方々のおかげ。常々、舞台では自分ではなく『役が生きている』と伝えていますが、そうした意識を忘れず質の高い劇を届けられたら」と話す。
年齢や性別がさまざまな21人の団員で構成される「年輪」。かつては戸塚公会堂のこけらおとし公演を行うなど戸塚を中心に活動。毎年定期公演を行い、これまでに上演した63公演のほとんどが、オリジナルの脚本となっている。
今作の脚本を担当する宮田信宏さんが10年前、初めて手がけた作品が今作の原型となる『ShareHouse』だった。45周年を迎えた2020年にリバイバルとして『ShareHouse’45』の上演を予定するもコロナ禍で中止に。「とても悔しかったですね」と当時を振り返る。
そんな思い入れのある今作だが、10年前と現在では登場するAIの性能が異なることもあり、大幅な改稿をおこなった。当時の作品と比べ「単純なストーリーから少しひねったものが書けるようになった」と宮田さんは手応えを語る。
午後2時半開演。大人1500円、高校生以下1000円(前売りは各300円引き)。詳細は入内嶋さん【電話】045・812・5689へ。