世界最大規模の絵本原画コンクール「ブラチスラバ世界絵本原画展」の参加作品を集めた企画展「ブラチスラバからやってきた! 世界の絵本パレード」が、横須賀美術館(鴨居4の1)で開かれている。会期は11月3日㈪まで。
ブラチスラバは、スロバキア共和国の首都。コンクールは2年ごとに開かれており、今回の企画展では2023年に参加した36カ国、275人による355冊の絵本から選出された受賞作品を展示している。これに加えて、日本代表として参加した作家10組の絵本と原画も紹介。絵本の新潮流を理解できる。
世界各国のイラストレーションの最先端を集めた展示には、日本では出会う機会が極めて少ない作品もあり、地域ならではの独自性や作家性が見て取れる。民族の多様性や各国の時代背景を映し出したものも数多くあり、絵本の深淵な世界に触れられる。
あべ弘士氏、荒井良二氏ほか日本人作家の制作の裏側も公開。原画に加え、普段は見ることのできないラフスケッチや草稿などが飾られ、各作家に行った取材エピソードとともに立体的な構成で楽しめる。
ワークショップやギャラリートークなどの関連イベントは、同館のホームページ(https://www.yokosuka-moa.jp/)