箱根町仙石原の「箱根湿生花園」で、開園50周年を記念した特別展が開かれている。建設当時の記録や園内の変遷、箱根独自の貴重な植生などを写真やパネルで紹介し、半世紀の歩みを伝えている。11月まで。
同園は、日本初の湿生植物園として1976年5月21日に開園。県内唯一の湿原となる「仙石原湿原」で見られる植物を中心に、現在は湿地帯や草原、高山に生育する植物など約1700種を管理している。
大正から昭和にかけてゴルフ場や別荘地の開発が進んだ仙石原では、自然を保護しようという動きが広がり、1933年に植物研究者や当時の仙石原村役場、大学教授らが植物群落の学術的価値を調査。翌年には、湿原のうち0・7ヘクタールが国指定天然記念物「仙石原湿原植物群落」として保護された歴史がある。
建設の計画当初は湿生研究の見本園という位置づけだったが、自然保護と観光拠点としての機能を両立させた施設へと方針を転換。園内を8つの植生区に分け、73年から3年間の造成工事を経て開園した。
当時の皇太子さまとの婚礼を控えた雅子さまが家族と来園された93年には、年間約55万人の来園者数を記録。現在は年間5万人ほどだが、開園期間となる3月中旬ごろからは名物のミズバショウが開花し、多くの人でにぎわう。
同園は「昔来園されたお客さまにももう一度お越しいただき、当時を思い出していただければ」と話している。
問い合わせは同園【電話】0460・84・7293。












