「AIについて勉強したいのですが、何から始めればいいですか?」
この連載を通して、そんな質問をいただくことがあります。
新しい本を読む。講座に通う。難しい専門用語を覚える。もちろん、それも学びです。でも私は、もっと小さなところから始めていいと思っています。
例えば今日、分からないことをAIに一つ聞いてみる。
- 「このニュースを分かりやすく説明して」
- 「町内会のお知らせを読みやすくしたい」
- 「昔から興味があった歴史について教えて」
そして、返ってきた答えに「なぜ?」「ほかの考え方は?」と、もう一度聞いてみる。これだけでも立派な学びです。
大切なのは、たくさん知ることではありません。「知りたい」と思い続けることです。
子どもの頃、私たちは分からないことがあると、「どうして?」「なぜ?」と何度も尋ねました。
大人になるにつれて、知らないことを恥ずかしく感じたり、「今さら聞けない」と諦めたりすることがあります。でもAIは、何度同じことを聞いても嫌な顔をしません。
そう考えると、AIは答えを教えてくれる道具であると同時に、私たちの「好奇心」をもう一度取り戻してくれる道具なのかもしれません。
この連載では、AIについてお話ししてきました。でも、振り返ってみると、本当にお伝えしたかったのはAIの操作方法だけではありません。
- 自分で考えること。
- 良い問いを持つこと。
- 経験を大切にすること。
- 人とのつながりを大切にすること。
- そして、何歳になっても学び続けること。
AIは、人間の代わりに人生を歩いてくれるものではありません。だから、学び直すということも、
これまでの自分を捨てて、新しい人になることではないと思います。
これまで積み重ねてきた経験と、これから広がる新しい世界を、もう一度つなぎ直すこと。
70歳からでも、80歳からでも遅くありません。新しいことを知って、「面白いな」と思う。その小さな好奇心から、未来は少しずつ広がっていきます。
最後に、皆さんに一つだけ問いを残したいと思います。
「これから、あなたは何を知ってみたいですか?」
AIに聞く最初の質問は、そこから始まるのかもしれません。












