『風と木の詩』『地球(テラ)へ・・・』などの名作を生み出したマンガ家として有名な竹宮惠子さんの、画業50周年を記念する展覧会「竹宮惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が、川崎市市民ミュージアムで開催されます。3月2日(土)から4月14日(日)まで。
『風と木の詩』連載前の設定資料を初公開
『風と木の詩』という作品が発表された当時、それはとてもセンセーショナルな内容でした。今でこそ、漫画の素材として扱われることもありますが、当時は同性愛や近親相姦、人種差別や虐待はまだまだ漫画で描かれるような内容ではありませんでした。
編集者たちから掲載を拒まれ続け、着想から7年越しでの作品発表となったのも納得です。この間に書き上げていた冒頭50ページのコマ割りや、作品の舞台となる19世紀末フランスの建築物のスケッチなど、貴重な資料が初公開されます。作品として発表することを諦めなかった、竹宮惠子さんの熱い思いが伝わってくるようです。
劇場版『地球(テラ)へ・・・』上映
10日(日)には劇場版『地球へ・・・』の上映会が行われます。上映は11時と14時の2回。今では珍しい35mmフィルムによる上映なので、公開時の雰囲気も感じることが出来そうです。当日10時からチケットを先着順で販売、各回定員270人で入替制・自由席です。
「マンガと向き合う50年」
3月9日(土)14時からはトークショーが開催されます。「マンガと向き合う50年」と題して、竹宮惠子さんご本人から、これまでの歩みを語っていただきます。定員270人で、事前申し込みが必要です(抽選)。
サイン会も開催
同じ3月9日(土)15時30分にはサイン会も実施します。当日、ミュージアムショップで展覧会図録をご購入の方、先着100人に整理券を配布します。
会場は1階の映像ホールです。詳細はHPでご確認下さい。
川崎市市民ミュージアムにおけるマンガ
日本の公立館で初めて漫画部門を設立した川崎市市民ミュージアムでは、漫画に関わる企画展が開館以来数多く開催されています。昨年2018年には連載50周年記念特別展「さいとう・たかを ゴルゴ13」や、ビッグコミック50周年展が開催されました。