次代のアーティストに焦点を当てる「岡本太郎現代芸術賞」(TARO賞)の受賞者が先月発表されました。多彩な作品25点が川崎市岡本太郎美術館(多摩区)に集まり、4月14日まで展示されています。
現代芸術の登竜門として、社会に鋭いメッセージを突きつける作家を評する同賞。22回目の今年は、416点の応募から25組の作家が入選しました。
最高位の岡本太郎賞を受賞したのは、大阪府出身の檜皮(ひわ)一彦さん。受賞作品は大量の車いすが積み上げられ、光や音楽が飛び交う。肢体に障害がある檜皮さん自身が、健常者と同じ動きで映る動画も。檜皮さんは「『hiwadrome』(ヒワドローム)は愛。一方的な愛を受け取ってもらえたら」と思いを話していました。
作品展では入選作家によるギャラリートークなど、関連イベントも不定期で開催。詳細は同館ウェブサイトへ。