城下町・宿場町として栄えた小田原。ここでは創業100年を越える企業や商店が決して珍しくはなく、まるで映画のセットのような風情を感じさせる店構えから当時の面影を伺い知ることができます。
そんな小田原ならではの街並みを生かした取り組みが今、観光客らの注目を集めています。蒲鉾、干物、木工などの地場産品を扱う19の老舗を「街かど博物館」として認定するもので、店舗の一部が一般に公開されているのです。
地元民とのふれあいも旅の醍醐味！
街かど博物館館長連絡協議会が年に数回企画するウォーキングツアー。ガイドによる解説のもと、たとえば小田原城のお堀の桜や花菖蒲など、季節ごとの小田原の見どころとあわせて博物館を巡る企画です。蒲鉾の手づくり体験なんて、めったにできるもんじゃありません。もちろん、その場で購入も可能。手間暇かけて自分でつくったものを食べると、なんだかいつも以上においしく感じるものですよね。老舗の建物って、なんだかホッとする。
6月15日（土）には、花菖蒲が咲き競う「小田原城あじさい花菖蒲まつり」と「街かど博物館」を巡るツアーが開催されます。参加費3200円（昼食・保険料込）。定員32人(先着順）。午前10時～午後2時30分。申し込みは、小田原まちづくり応援団 TEL 0465-22-2834まで。
老舗の店舗って、なんだかホッとする。
ガラガラッと開ける木製の引き戸、レトロな乳白ガラスの玄関灯、黒光りする年季の入った柱。なんだかホッとした気持ちになるのは、日本人ならではでしょうか。心に染み入るような趣のあるお店は、どこをとっても絵になります。インスタスポットとしても最適ですね！
自分だけのオリジナルをお土産に！
ただ見学するだけじゃないのも、このツアーの魅力。たとえば干物店ではアジをさばく作業、木工所では研ぎ出しを体験してみたり、かまぼこや寄木コースターを作ることもできます。夏休みの研究として参加する小学生もいるのだとか。最近では外国人の参加者も増えてきているそうですよ。自分だけのオリジナルをつくってお土産にしてはいかが？
