四季折々の草花が楽しめる公園が点在する「町田薬師池公園 四季彩の杜」のひとつ『町田ダリア園』では、夏に一番花が咲き、さらに同じ株で枝分かれして咲く秋に、再び大きな見頃を迎えます。そんな秋の花名所散策に9月中旬、町田ダリア園を訪ねました。
町田ダリア園について
町田ダリア園は障がいがある人が働く場として町田市が設置し、社会福祉法人まちだ育成会「かがやき」が運営しています。1985(昭和60)年に開設し、丘に広がる1万5000平方メートルの園内に500品種、4000株のダリアが栽培されています。2019年の開園期間は6月29日(土)から11月4日(月・祝)。
ダリアの魅力は、花の色や形、草丈などが多様なことです。二色咲きやブレンド(ぼかし)などの花色を楽しむ品種や、夏に多い花径30cmを超える大輪のもの、3cmほどの“ポンポン咲き”と呼ばれる品種もあります。
特に秋はポンポン咲きが沢山みられるそうです。ダリアの生育は25度以下で進み、秋の二番花は夏の一番花より色が濃く・数多く咲くため、一年で一番の見頃ともいえます。通路から至近距離で花を見られるため、花のアップ写真や人物と一緒の記念撮影もしやすいのがポイント。SNS用にも映える写真が簡単に撮影できます。ちなみに10月5日(土)には町田市フォトサロンと連携した撮影会も。講師の説明も聞けるので、上手く撮るコツを現地で学べそうです。
もう一つのダリアの魅力といえるのが「品種名」。園内のダリアには上写真のようにネームプレートがつけられており、一つ一つ眺めて回ってみると「これはイメージにぴったり!」とか「この名前の由来は…?」など、想像をめぐらせながら散策を楽しむことができます。
7人の小人を探そう!園内散策のお楽しみ
入園時に配られるチラシの袋の中に、こんな用紙を見つけました。
園内の各地に白雪姫と7人の小人の人形が設置されています。「かくれている」といったら大げさで、園内を歩いていると突如ちょこんと現れます。ひとつでも見つけたら参加賞がもらえるので、気軽に参加してみましょう。
ダリアの丘にはベンチや東屋が多く設置され、動物型に刈り込まれた植栽がある「みどりの動物広場」もあるので、ピクニック気分でお茶休憩などもおススメです。
年間通じて立ち寄れるスポット
町田ダリア園の休憩所「木花(もっか)」と花屋「花菜(はなな)」は通年で営業しています。
休憩所ではそばやコーヒー、ソフトクリームなどの飲食のほか、ポストカードやクリアファイル、コーヒーなど町田ダリア園のオリジナルグッズや、町田市内の福祉施設で制作された授産製品も販売しています。
開園期間を終えた11月6日(水)には、園内のダリアを切り花にして販売。その後、12月1日(日)~15日(日)「ハボタンフェア」、2020年2月1日(土)~2月29日(土)「オリジナルビオラフェア」があり、4月29日(水・祝)には毎年恒例の人気イベント「ダリア球根販売」を開催します。園内の貯蔵庫で保存した様々な品種の球根を花の写真を見ながら購入できるので、ご自宅で咲かせたい人はぜひ訪れてみては。
「かがやき祭り」で新ダリア名発表!
9月21日(土)に開催された「かがやき祭り」で同園で生まれたダリアの名前募集の発表がありました。斬新な姿が特徴のダリアは「ミスフリル」。名づけたのは勝尾真有美さん(八王子市)で「可愛らしい花なのでそう付けました」とコメント。また、大輪の黄色いダリアは「檸檬日記」。名付けた齋藤由紀さん(大和市)は「レモン色が懐かしくて。日記帳を思い出してので名前にしてみました」と話してくれました。
斬新さが特徴の「ミスフリル」