「大磯町丘陵の昆虫展」圧巻の3千種を展示!昆虫で大磯の今昔がわかる【大磯町】

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「大磯町丘陵の昆虫展」圧巻の3千種を展示!昆虫で大磯の今昔がわかる【大磯町】

渡辺さんと昆虫標本の一部

 大磯周辺に生息する昆虫の調査を続けている渡辺康生さん(75)=国府新宿在住=の40年以上にわたる成果を披露する「大磯町丘陵の昆虫展」が、10月1日(火)から大磯町立図書館で開催される。約3千種・1万500点にも及ぶ昆虫の標本コレクションが一堂に展示される。

 「歴史と自然を大切にしてきた大磯は植物の種類が多く、丹沢山系にも近いため昆虫の種類が豊富で町外から研究者が調査に訪れるような場所。その事実を地元の人にも知ってもらい、ふるさとに誇りを持ってもらいたい」と話す渡辺さん。これまで地域の文化祭などにコレクションの一部を出品したことはあったが、全体の9割にあたる展示は大磯で初めて。その数は標本箱60箱分にも及ぶ。

大磯の自然に触発

 子どもの頃から昆虫が好きだったという渡辺さんは、結婚を機に32歳で大磯に移り住んだ。周辺の豊かな自然に探究心を刺激され、会社が休みの日には野山へ出かけて昆虫を捕獲。ハチやトンボ、甲虫類を皮切りに徐々に他の種類に調査の手を広げていった。40年にわたる地道な調査には新発見も多く、八重山諸島に生息する蝶「メスアカムラサキ」を発見した際はテレホンカードの図柄に採用され、本州で初めての発見となった「ケカオクロハナアブ」は多くの研究者が大磯を訪れるきっかけにもなった。

 こうした実績が評価され、2015年に東京スカイツリーで催された「大昆虫展」でコレクションを公開することにもつながった。また西表島や葛西臨海公園でも昆虫の生息調査を行っている。

終わりなき探究心

 調査を進める中で最も苦労するのが「種の同定」。翅の色や脚の形などから、採集した昆虫の種名を割り出す大切な作業だ。図鑑や顕微鏡などを駆使して行うが、最後にはその昆虫の専門家に確認を依頼する必要がある。渡辺さんは全国に散らばる専門家の下へ赴いて、これまでに9割の同定を終えたという。「大磯にはカミキリだけで99種類、ゾウムシは158種類いる。昆虫を捕まえるのは楽しいが、そこからが地獄」と一笑する。そうして一匹ごとに採集地名・名前・雌雄・採集年月日を記載する緻密さで標本箱に収めてきた。

 気候の変化と共に昆虫の生息域も変わり、調査に終わりは見えないが「昆虫を見つけると捕まえてて調べたくなる。やめるにやめられない」と苦笑する。『神奈川虫報』などに掲載してきた調査結果をまとめた総集編を発行するのが当面の目標だ。

昆虫好き以外も必見の展示会

 渡辺さんの昆虫展は10日(木)まで(3日(木)・7日(月)は定休日)。午前9時(初日のみ11時)〜午後7時(5日(土)・6日(日)は5時、最終日は4時)。無料。毎日1〜2回、渡辺さんによるミニ講演も行われる。「真面目な話ばかりでなく、昆虫のおもしろい話もしていきたい。大人も子どももきっと楽しめる。皆さんの足元にいる『同居人』に興味をもってもらえれば」と渡辺さん。

 大磯に生息する昆虫を網羅した圧巻の展示。問い合わせは同館【電話】0463・61・3002へ。

開催日

2019年10月1日(火)~2019年10月10日(木)

9:00~19:00(初日のみ11:00から)
5日(土)・6日(日)は17:00、最終日は16:00まで

住所

神奈川県中郡大磯町大磯992 大磯町立大磯図書館

問い合わせ

大磯町立大磯図書館

電話

0463-61-3002

0463-61-3002