曾祖母から子どもまでの4世代でCDデビューしている、『ボイルストン ジャズ』のリーダー・福本純也さん(40)一家=野川在住=が、動画サイト『YouTube』に、家族で音楽を楽しむ動画をアップしている。
ラテンアレンジ「うちで踊ろう」
新型コロナウイルスの影響による外出自粛要請を受け、4月に歌手の星野源さんが同サイトにアップした「うちで踊ろう」を知った福本さん。星野さんの大ファンで、自粛で元気のない茨城県つくば市に住む兄家族を元気づけようと、「サビから一気に盛り上がり、かつ原曲の雰囲気を壊さないよう」ラテンアレンジを作成した。
音源だけでは不足を感じ、歌詞に「うちで踊ろう/遊ぼう一緒に」とあることから、兄家族に「踊った動画を送ってほしい」と打診。兄家族から画面の右側に福本さん一家がいる想定で手を振るストーリー仕立ての動画が送られてきた。
動画を作成した妻の真耶子さん(38)は「歌詞にある『重なり合う/生きて踊ろう/それぞれの場所で』に込められている、気軽に会えないけれど、離れていても音楽を通じて一緒に楽しめることがあるという気持ちに気付けた気がして、感極まった」と振り返る。
笑みのこぼれるコンテンツを
すぐに「つくばからこんな動画が送られてきたから、私たちも撮ります!」と家族を集めて撮影。「とにかく早く世に出したい」と、動画作成初心者ながら寝る間を惜しんで、2日間で完成させた。真耶子さんは「家族と、音楽と一緒にこの危機を乗り越えていくんだ、という明るく前向きなメッセージ動画になったと思う」と話す。
純也さんは「音楽を楽しむことが大好きで、その技術を最大限使って人を楽しませたいと改めて制作目標を持つことにつながった。思わず笑みがこぼれるようなコンテンツを増やしていきたい」と話した。