多摩区登戸で28日、通学途中の児童らが襲われ死傷した事件を受け、宮前区内でも登下校時の見守り活動強化の動きがとられている。
宮前警察署(熊田嘉範署長)は事件当日から、区内の小学校や幼稚園などの周辺パトロールを重点的に実施している。同署生活安全課の担当者は「スクールサポーター(児童の安全確保に努めるボランティア)の皆さんと連携して一緒に回ることもある。期間は未定だが、しばらく継続していく予定」と話す。
宮前区役所も同様に、事件翌日から登下校時に学校周辺のパトロールを開始。職員が青色回点灯を付けた車で巡回している。7日までは継続する予定で、今後については検討段階だという。(6月3日起稿)
地域の眼も
区役所危機管理担当の職員は「各町内会・自治会の防犯部に呼びかけ、パトロールの強化をお願いしている」と話す。
宮前区全町内・自治会連合会は先月29日の総会時に通常の防犯パトロールに加えて、児童の見守り強化を呼びかけた。持田和夫会長は「傷ましい事件がおきないよう、万全の体制をとる必要がある。区役所や警察と連携して今後どう取り組んでいくか話し合っていく」とし、加えて「近隣住民同士の顔の見える関係作りも重要。子どもの安全安心を地域でしっかり守っていきたい」と話した。