宿河原にある川崎市緑化センターの温室で、ヒスイカズラが見頃を迎えている。温室は新型コロナウイルス感染拡大防止のため閉鎖が続いていたが、6月2日から開放。色鮮やかな10房以上の花を観賞できる。
緑化センターのヒスイカズラは2015年、川崎市農業技術支援センター(菅仙谷)から移植。17年3月に初めて開花した。フィリピン諸島原産で、美しい翡翠のような青緑色が特徴だ。
今年は4月上旬から咲き始めたが、同11日に温室を閉鎖。再開にあたり、同センター職員は「来園者に直接見てもらえないかもしれないと思っていたので、開放できてよかった。つぼみの状態のものもあるので、しばらく楽しんでもらえるのでは」と話した。
温室のほか、休憩室や駐車場の利用も再開し、来園者に向けてマスク着用や咳エチケットなど感染症対策を呼びかけている。講習会については引き続き中止。園内では、別名「ケムリノキ」とも呼ばれるスモークツリーなど、初夏の植物が見頃を迎えている。