国登録文化財に昨年登録された、川崎市を流れる二ヶ領用水。8月7日、多摩区から幸区までの7拠点でごみを拾う「二ヶ領用水一斉清掃」が行われ、総勢203人が汗を流した。
宿河原の仲乃橋では、二ヶ領用水宿河原堀を愛する会(関山武男会長)の会員を中心に、宿河原町会(大津恵男会長)からも17人が参加。午前9時、40人近くでごみ拾いに取り掛かった。用水沿いや花壇、水の中まで入り込み収集。関山会長は「今回は町会からたくさん来てもらえた。会としても毎月清掃を続けているが、高齢化が課題」と現状を語った。
NPO法人多摩川エコミュージアムによる二ヶ領せせらぎ館の拠点には、親子連れや高校生など幅広い年代が集合。キヤノンやJR登戸駅、川崎水族館と企業の参加もあり、合わせて57人で大量のごみを集めた。同NPOの升田修二さんは「清掃をしながら二ヶ領用水の歴史について説明する場面もあり、好評だった。来年は行政とも共同で盛り上げていきたい」と振り返った。
日頃から清掃活動を行う団体による「二ヶ領用水クリーンアップ協議会」が主催し、今年で6回目。区内は3拠点で、中野島二ヶ領公園では社会福祉法人はぐるまの会ら22人がごみを集めた。